2018 Fiscal Year Research-status Report
肝細胞癌に対するGAS5遺伝子を用いたマクロファージ療法
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18K08018
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
大濱 日出子 大阪医科大学, 医学部, 助教 (60794782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝井 章 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30622146)
小谷 卓矢 大阪医科大学, 医学部, 講師 (80411362)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | GAS5遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝細胞癌患者は、抗腫瘍免疫を持たないM2b単球/マクロファージを優位に認めるため、癌の進展を食い止めることができない。そのM2b単球/マクロファージはautocrine factorであるCCL1により長期にわたり維持されるが、何故CCL1が産生され続けるかについては未だ不明である。長鎖型non coding RNAの一つであるGrowth Arrest Specific 5 (GAS5) RNAはCCL1遺伝子発現を抑制することからこのGAS5 RNAをM2b単球/マクロファージに導入し、抗腫瘍免疫を回復しうるかについて研究を行なっている。当該年度はマウスのマクロファージにGAS5 RNAを導入するためにGAS5 RNAをエンコードしたlentivirusを作成し、細胞に導入する実験を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
GAS5をエンコードしたlentivirusを作成し、それをマウスのマクロファージに感染させるもGAS5遺伝子の発現が安定せず、GAS5 lentivirus投与量の調整や、注入後マクロファージ/単球を単離するまでの日数調整などを行なって実験を繰り返していたことが遅延の原因と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、マウスのマクロファージに対するGAS5 RNA導入効果を安定させる条件を見つける。次にマウスに対してこのGAS5 lentivirusを感染させ、このGAS5 RNAが効果的に導入されるかどうか検討する。
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Causes of Carryover |
本年度はGAS5遺伝子のlentivirusを用いた導入方法が安定せず、実験に遅延が生じたため、GAS5 RNAのマクロファージ/単球内での安定性を見るために必要と考えていたSTAMマウスおよびGAS5遺伝子を導入したマクロファージ/単球の性状を調べるために必要と考えていた抗体を購入していない。次年度ではこれらマウス、抗体の購入も合わせて、また当初予定していたGAS5遺伝子導入療法による発癌抑制効果を見るための12週齢STAMマウスも購入する予定である。
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