2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K08086
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
高橋 健 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (70343481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田久保 憲行 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20306583)
田中 綾 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70334480)
板谷 慶一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70458777)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 1型糖尿病 / 心室拡張能 / 拡張早期左室内圧較差 / 動物実験 / 膵島破壊モデル / 心拍変動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度も予定通り動物実験を東京農工大学で行った。糖尿病モデルの作成は2020年度に成功し論文として報告していた。しかしながら下痢の影響で脱水状態になり、容量負荷の状態が変化することが観察されたため、心機能指標と容量負荷の関係の解明をする必要があった。特に研究で最も重要な能動的拡張能指標であるIVPGへの容量負荷と心機能の影響が不明瞭であった。そのため、2021年度は動物実験により、容量負荷では心基部IVPGが増加し、強心剤の投与時には心尖部のIVPGが増加し、部位別IVPGの意義を明らかにすることを行った。 臨床実験としては2021年度の研究計画書にあるように、COVID19の流行により心臓MRIが施行困難であるため、24時間心電図による心拍変動解析を行うことになった。低血糖発作との関連も観察するためには、24時間以上の記録が有用と予測される。今回株式会社ティベルと協力して72時間連続計測が可能な心拍計の開発を試みた。しかしながら、CORVID19の影響で全正解的な半導体不足となり、開発が大きく遅れた。現在健常者に試験的に使用を行っている状況であるが、患者の使用に耐える状態に、現在改良中である。しかしながら、心拍変動のデータが得られたら直ぐに臨床応用が可能であるように、旧型の心拍計からのデータを解析するプログラムは開発し、その結果を2021年11月開催の第74回日本自律神経学会で発表を行った。この報告書が対象とする年の次の年度とはなるが、2022年4月の日本小児科学会でも同様の発表を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年CORVID19の流行によりMRIの施行が困難となり、急遽臨床研究の中心を心拍変動解析に変更した。しかしながら、CORVID19の流行は全世界的な半導体不足をもたらし、心拍変動機器の開発が大幅に遅れた。2022年度に心拍変動機器の開発行い、健常者で試験的に使用しているが、まだ改良すべき点が多く見つかり、患者への使用は始まっていない。しかし問題点は解決されつつあり、2022年6月には心拍変動機器を用いた臨床研究を再び開始する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
新型心拍変動機器の改良は、2022年4月以降は比較的順調に進んでいる。機器の改良が終了し次第、患者への使用を開始する。心拍変動機器がCOVID19の流行を乗り越えて開発が完了すれば、この機器の使用においては再度のCORVID19の流行があっても、機械を装着して通常通りの生活をしてもらうだけなので、実行可能と考えられる。
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Causes of Carryover |
CORVID19の流行により世界的な半導体不足により、心拍変動機器の開発及び作成が遅れ、全体的な研究計画の遅れが出たためである。 心拍変動のデータは、72時間分となると膨大な情報量となり、現在保有のパーソナルコンピューターでは解析不可能であり、購入予定である。その他は、学会発表時の費用及び論文作成時の費用に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)