2018 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of the role of the adaptive immunity in cardiovascular disease and development of therapeutic strategies
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18K08088
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
佐々木 直人 神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (00514746)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 動脈硬化 / 炎症 / 免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)UVB照射による動脈硬化・大動脈瘤抑制機序の検討 紫色の光の照射により細胞をラベリングできる動脈硬化モデルマウスを作製し、UVB照射により皮膚で誘導された制御性T細胞の挙動について調べた。UVB照射を行ったマウスの皮膚所属リンパ節および脾臓において、ラベリングされた皮膚由来の制御性T細胞は、細胞数としては少ないものの増加する傾向を認めた。 (2)UVB照射による心筋梗塞後の心不全抑制効果・機序の検討 冠動脈結紮によるマウス心筋梗塞モデルを作製し、UVB照射による急性心筋梗塞後の心不全抑制効果・機序についての検討を行った。UVB照射により心破裂による死亡は抑制されなかったが、心不全に関連する死亡が有意に抑制されることを見出した。UVB照射による病態改善の機序として、ケモカイン受容体CCR4を高発現する制御性T細胞の誘導の関与が示唆された。 (3)高血圧・大動脈瘤形成におけるCTLA-4分子の役割の検討 リンパ球特異的にCTLA-4を過剰発現させた易動脈硬化マウスを用いて、アンジオテンシンⅡ誘導性の高血圧・大動脈瘤モデルを作製し、検討を行った。CTLA-4の過剰発現により、腹部大動脈瘤の形成およびそれによる死亡は有意に抑制された。アンジオテンシンⅡの投与により血圧上昇を認めたが、CTLA-4の過剰発現は血圧に影響を与えなかった。CTLA-4分子はT細胞、樹状細胞およびマクロファージを介した炎症性免疫応答を制御することにより、大動脈瘤形成の抑制に関わることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予備実験の結果に基づいて計画された研究は、予定通りに実行されている。
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Strategy for Future Research Activity |
UVB照射による動脈硬化抑制機序の解明については、細胞をラベリングできる動脈硬化モデルマウスを用いて、動脈硬化病変部における解析を中心に検討を進める。 制御性T細胞の誘導やこれらの疾患の病態改善に有効な波長を特定するために、発光ダイオード(LED)の技術を用いて検討を行う。 UVB照射による心筋梗塞後の心不全抑制効果・機序の解明については、CCR4アンタゴニストを用いた実験を行い、抑制機序の詳細な解明を行う。 CTLA-4 の過剰発現による腹部大動脈瘤形成の抑制の分子機序を明らかにし、研究成果の学術論文としての発表を目指す。
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Causes of Carryover |
抗体などの消耗品費用に関して、予定より支出が少なかったため。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] Overexpression of cytotoxic T-lymphocyte-associated antigen-4 (CTLA-4) protects against abdominal aortic aneurysm formation in mice.2019
Author(s)
Hilman Zulkifli Amin, Naoto Sasaki, Tomoya Yamashita, Taiji Mizoguchi, Tomohiro Hayashi, Takuo Emoto, Takuya Matsumoto, Naofumi Yoshida, Tokiko Tabata, Sayo Horibe, Shoji Kawauchi, Yoshiyuki Rikitake, Ken-ichi Hirata
Organizer
第83回日本循環器学会学術集会
Invited
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