2020 Fiscal Year Annual Research Report
A Comprehensive study on platypnea-orthodeoxia syndrome in the elderly
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18K08107
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中川 晃志 岡山大学, 大学病院, 講師 (70726132)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | Platypnea-orthodeoxia症候群 / 卵円孔開存 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は仰臥位から座位や立位に体位が変化した際に呼吸困難と低酸素血症を生じることを特徴とする①Platypnea-orthodeoxia症候群(POS)の有病率、疾患背景を明らかにすること、また②POSの解剖学的要因である卵円孔開存(patent foramen ovale: PFO)に対する経皮的閉鎖術がもたらす自覚症状ならびに日常生活動作(ADL)の改善効果を明らかにすることを目的とした。本研究ではPOS疑いのある患者(立位や軽労作での低酸素血症)を医療施設や通所リハビリテーション施設にてピックアップすることとしていたが、コロナ禍の影響で通所リハビリテーション施設が稼働していない、医療施設等から当院への紹介ならびに診断のための心エコー図検査が制限を余儀なくされたことから有病率や疾患背景の詳細を評価することはできなかった。一方で実際にPFO閉鎖の加療対象となった患者背景としては、従来から指摘されている上行大動脈の偏位や延長に加え、胸椎圧迫骨折を契機とした亀背ないしは胸腔内の構造変化がPFOを介した右左短絡の出現に寄与する例が多いことが示唆された。目的②に関しては、経皮的PFO閉鎖術により、施術直後より低酸素血症およびADLの著明な改善が得られることが明らかとなった。 今後さらに高齢者におけるPOSの周知が求められる。また経皮的PFO閉鎖術はPFOに起因するPOSに対する非常に有用な治療選択肢であることから、今後保険適応の取得に向けて取り組む必要が考えられる。
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Research Products
(7 results)