2018 Fiscal Year Research-status Report
心房リモデリング評価に基づく心房細動アブレーション治療効果向上に関する研究
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18K08113
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
深谷 英平 北里大学, 医学部, 助教 (80365105)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 心房細動 / カテーテルアブレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
持続性心房細動アブレーション後の再発について、術前の12誘導心電図で記録された心房細動の細動波周期長(FCL)に着目し、再発の有無に分けて同項目が再発予測に寄与するかを検討した。 現時点では、データが取得できた持続性心房細動57例に対し、アブレーション実施後12カ月以内に再発した16例と再発を認めなかった41例で比較検討を行った。再発、非再発群の検討で、FCLが独立した再発予測因子として抽出された。またFCLの中央値(FCL 160ms)で2群に分けた場合、FCLが長い群が有意に再発が高いことを見出した(ハザード比 2.77、95%信頼区間 1.01-1.81、Log-rank p<0.05)。同結果はヨーロッパ心臓協会2018で発表した。まだ症例数が多くないため、さらに症例数を増やし検討を継続する予定である。また、その他の因子についても解析を継続しており、適宜解析を行いながら学会発表・論文作成を行って行く予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現状では、アブレーション実施症例は順調に伸び、データ抽出はできている。今後は得られたデータの解析を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はさらに症例を増やし、同様の検討を継続していく予定である。またP波加算平均心電図の検討も今後実施していく。
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Causes of Carryover |
解析用コンピュータをまだ購入できておらず、経費計上できていない。本年度検討し購入予定である。
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