2018 Fiscal Year Research-status Report
BET阻害剤の抗腫瘍効果におけるmiRNAの機能の解析
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18K08131
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
大崎 能伸 旭川医科大学, 大学病院, 教授 (30191935)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | BET阻害剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
BET阻害剤の耐性機序を探索するため、次世代シークエンサーを用いてsmall RNAの解析を追加して行った。細胞株にはHCC2429がん細胞を用いた。同細胞へBET阻害剤であるJQ-1を投与し、細胞からsmall RNAを抽出した。抽出したRNAを、次世代シークエンサーを用いてsmall RNAの発現解析を行った。我々が以前に行った予備実験の結果同様、JQ-1を投与するとsmall RNAの一つであるmicroRNAの発現パターンに変化が認められた。さらに解析を進めたところ、その他のsmall RNAでも違いが認められた。 同様のmicroRNA発現パターンの変化がその他のがん細胞でも認められるのか、Triple-Negative乳がん細胞(BT-549, Hs578T, MDA-MB-231, MDA-MB-436, MDA-MB-157, MDA-MB-453)を用いて評価することとした。Triple Negative乳がん細胞のいくつかにJQ-1を投与し、細胞増殖アッセイを用いてその効果を比較した。その結果を元に、small RNAの解析に進めるTriple-Negative乳がん細胞を評価中である。 BET阻害剤耐性株の作製を行った。Triple-Negative乳がん細胞にJQ-1を少量から投与して培養を継続した。細胞毎にJQ-1の濃度を漸増しながら培養を継続し、JQ-1耐性乳がんを作成している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
JQ-1耐性株の作製、ならびにJQ-1投与によるTriple-Negative乳がんにおけるmicroRNAのプロファイル評価の進捗が遅れている。実験条件を最適化し、進捗の遅れている実験を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
BET阻害剤による乳がん細胞のmicroRNAのプロファイリング解析を進めていく。共通するmicroRNAの変化が認められれば、そのmicroRNAを標的に、機能評価を逐次追加していく予定である。
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Causes of Carryover |
乳がん細胞におけるmicroRNAの機能評価の解析が遅れており、前年度に予定していた研究を次年度に繰り越し、助成金を使用する予定である。
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