2018 Fiscal Year Research-status Report
一般日本人女性におけるCOPDの有病率及び潜在性動脈硬化指標との関連に関する検討
Project/Area Number |
18K08142
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
中野 恭幸 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00362377)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 恵美子 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (00378671)
藤吉 朗 滋賀医科大学, 医学部, 客員教授 (10567077)
三浦 克之 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90257452)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 疫学研究 / 呼吸機能検査 / 慢性閉塞性肺疾患 / 潜在性動脈硬化指標 / 女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本学では滋賀県草津市の一般住民から無作為抽出した集団を対象として、潜在性動脈硬化指標とその関連因子を検討する研究を進めている(Shiga Epidemiological Study of Subclinical Atherosclerosis= SESSA 研究)。この研究では、このコホート集団に対して国際的に標準化された方法である気管支拡張薬吸入後のスパイロメトリーを用いての呼吸機能検査を行っている。この呼吸機能検査結果を用いて、本コホート集団における女性の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の有病率を明らかにすると同時に、潜在性動脈硬化指標と呼吸機能検査との関係を明らかにすることを本研究の目的としている。さらに、これまでの研究データとの比較を行うことで、男女間の違いを明らかにすることも目的としている。 本年度は、年度当初に女性を対象としたSESSA研究全体の体制の再構築を行った。それと同時に、呼吸機能検査機器の再整備を行い、また、検査担当の臨床検査技師に対し、国際標準の方法に基づいた呼吸機能検査が行えるように再教育を行った。その上で、コホート集団に属する一般女性住民に対し、研究の趣旨を説明し、同意を取得し、同意が得られた方を対象として、既往歴や呼吸器症状などの自己記入式質問票調査を行い、前述の気管支拡張薬吸入後の呼吸機能検査を継続し行っている。同時に、SESSA研究のそれぞれの担当者が動脈硬化性疾患に関する検査を継続し行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に女性参加者からの同意を取得し、呼吸機能検査および動脈硬化性疾患に関する検査をおこなっている。呼吸機能検査結果は、呼吸器専門医がすべての結果をチェックし、クオリティ・コントロールを行っている。また、動脈硬化性疾患に関する検査に関しても、SESSA研究担当のそれぞれの専門医や疫学研究者が結果のチェックを行っている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、さらに新たな参加者からのデータを蓄積して、データセットを確定し、解析を行う予定である。
|