2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of companion diagnostics for cancer immunotherapy
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18K08143
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岩堀 幸太 大阪大学, 医学系研究科, 特任講師(常勤) (80566448)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | がん免疫療法 / 肺がん |
Outline of Annual Research Achievements |
抗PD-1抗体NivolumabおよびPembrolizumabによる治療を受けた進行期非小細胞肺癌30症例について、抗PD-1治療前の末梢血を用いて末梢血T細胞活性(略称PeriCyto)測定を行い、抗PD-1抗体の治療効果との関連について検討を行った。まず、治療効果として腫瘍縮小効果について、PR(部分奏功)・SD(不変)とPD(増悪)を判別する診断法としての有用性を現在のコンパニオン診断薬であるPD-L1染色法(TPS)と比較した。ROC解析によりPeriCytoとTPSの感度・特異度を比較した結果、PeriCytoの方がTPSに対して感度・特異度において優れていた。各患者についてのPeriCytoとTPSをプロットし、両者の相関を調べた結果、両者の相関関係は認められなかった。そのため、両者は異なる事象をとらえている可能性が示唆された。次に、治療効果として無増悪生存期間(PFS)の予測診断法としての有用性をPeriCytoとTPSについて比較した。PeriCytoおよびTPSのカットオフ値をそれぞれROC解析で感度・特異度が最も高くなる値に設定した結果、PeriCyto高値のグループは低値のグループと比べ有意にPFSの延長が認められたのに対し、TPSについては高値のグループと低値のグループでPFSについて有意差が認められなかった。また、2次治療以降の症例(初回の抗PD-1投与症例を除外)に限定した解析においても同様の結果となった。以上の結果より、PeriCytoはTPSと比べ抗PD-1抗体の治療効果予測診断法として腫瘍縮小効果およびPFSいずれについても優れていることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
抗PD-1抗体NivolumabおよびPembrolizumabによる治療を受けた進行期非小細胞肺癌症例について、すでに30症例について抗PD-1治療前の末梢血を用いて末梢血T細胞活性測定を完了している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、抗PD-1抗体投与前の末梢血中のT細胞活性測定をさらに進め、治療効果との関係を調べる。
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Causes of Carryover |
当該年度は研究が計画通りに進行する過程で試薬購入費などが当初予定より少額となったため次年度使用額が生じた。今後、多くの検体を用いた測定を行う予定であり、その解析のための費用に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)