2023 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of a treatment strategy focused on the function of regulatory T cells to achieve an improvement process of sarcoidosis
Project/Area Number |
18K08147
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
安東 優 大分大学, 医学部, 客員研究員 (20336267)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | サルコイドーシス / 制御性T細胞 / 免疫寛容 |
Outline of Annual Research Achievements |
サルコイドーシス患者73例(組織診断群71例、臨床診断群2例)に対して血清CCL20、CCR6 FOXP-3、IL-17を測定した。制御性T細胞のcell markerと考えられるsFOXP-3は、sCCR-6 (r=0.313, p=0.007)、sIL-2R (r=0.237, p= 0.043) と弱い相関がみられた。一方、sCCL20 (r=0.159, p=0.199), IL-17 (r=-0.034, p= 0.774), ACE (r=0.060, r=0.616)、Lysozyme (r=0.104, p=0.380) との間では相関はみられなかった。診断後6か月時点で疾患活動性マーカー (ACE, Lysozyme, sIL-2R) が低下し、画像で明らかなリンパ節の縮小がえられたものを改善群 (n=19)、その他を不変・増悪・プレドニン治療群 (n=54) とし2群間比較を行った。その結果、sIL-2Rがmedian 739.0 ng/mL (range 474-4619) vs median 952.0 U/mL (range 440-8479) (p=0.079)であり改善群で低値な傾向であったが統計学的有意差はなかった。その他のマーカーも統計学的に有意差がみられなかった。診断後6か月時点で無治療の状態で疾患活動性マーカーが増加し、画像で明らかなリンパ節の拡大、皮疹や眼症状の悪化がみられた群を増悪群と定義し、改善群と増悪群で2群比較を行った。その結果、ACEはmedian 21.9IU/L (range 14.0-43.0) vs 31.9 (range 11.1-69.1) (p=0.095)で改善群において低値の傾向があったが統計学的有意差はみられなかった。一方、sIL-2Rは 739.0 U/mL (range 474-4619) vs 2017 U/mL (range 306-8479) (p=0.029) で改善群において有意差をもって低値であった。その他のマーカーは有意差がみられなかった。
|