2018 Fiscal Year Research-status Report
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18K08165
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 誠 東北大学, 大学病院, 助教 (10644809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 達馬 東北大学, 大学病院, 講師 (40396479)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 横隔膜正常リンパ管構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)横隔膜上胸膜内リンパ管の構造解析 C57BL/6マウスに麻酔をかけ、パラホルムアルデヒドで全身を還流し横隔膜を取り出し、横隔膜を抗LYVE-1抗体(毛細リンパ管のみ)、抗Podoplanin抗体(すべてのリンパ管)、抗α-smooth muscle actin (αSMA) 抗体(リンパ管周囲の平滑筋)、リンパ管の弁を抗integrin α9 抗体で染色を試みた。横隔膜筋膜上はすべてが抗LYVE-1抗体陽性のリンパ管であり、抗αSMA陽性の平滑筋の被覆はみられなかった。横隔膜腱膜の一部で平滑筋の被覆がみられた。これらから正常横隔膜では筋膜上は毛細リンパ管、腱膜には集合リンパ管が分布していることが判明した。リンパ流れは筋膜→腱膜の方向が推定された。他、抗Podoplanin抗体は複数回条件を変更し再評価を施行したが、うまく染色ができなかった。抗integrin α9 抗体も染色がうまく行えず弁の評価はできなかった。 2)胸膜内リンパ管のリンパ流の解析 リンパ流の方向はリンパ管に取り込まれる色素であるevans blue 、リンパ管に流入する直径0.047μm の緑色蛍光microsphereを胸腔内に投与して確認する実験をおこなった。胸腔内にevans blue を投入し10、30、60分後に安楽死させて横隔膜リンパ管や胸管、リンパ節等の染色からリンパ流の方向を確認をこころみた。evans blueの結果が時間差がみられなかったが、microsphereは60分後に排出がみられた。これらからリンパ流は比較的時間が長くかかることが想定された
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りの実験をおこなうことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通りの実験を行う予定である。
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Causes of Carryover |
予定よりも物品費用が少なく済んだため、都合により海外学会発表が行えなかったため。
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