2019 Fiscal Year Research-status Report
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18K08165
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 誠 東北大学, 大学病院, 助教 (10644809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 達馬 東北大学, 大学病院, 講師 (40396479)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | リンパ管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
・疾患モデル(癌性胸水モデル、炎症性胸水モデル)におけるリンパ管の検討 癌性胸水モデルは既報を参考にC57/B6マウスに麻酔後、肋間筋を小切開し、胸腔へ24Gサーフロー針留置後、5万/200μl PBSに調整したルイス肺癌細胞(Lewis Lung carcinoma Cells :LLC)を1回投与し作成した。また炎症性胸水モデルは胸腔内に50μg/200μl PBSに調整したLPSを週2回投与し作成した。いずれも11日後に胸膜を採取した。癌性胸水モデルでは悪液質の進行による死亡率が高かったため癌細胞投与量を減らして調整したが、やはり同様であった。炎症性胸膜炎モデルは死亡率は低かったものの、胸膜のリンパ管変化にむらがみられたため反復してモデルを作成した。胸膜炎モデルのリンパ管内皮の増殖の評価を行うため、採取した胸膜をリンパ管のマーカー(抗LYVE1抗体)と細胞分裂マーカー抗PH3 抗体を用いて免疫染色した。いずれも形態的にはリンパ管の拡張がみられたが、抗PH3抗体の発色強度はコントロールと比較し有意差はみられなかった。リンパ管内皮同士や平滑筋の接触が疎になることによるリンパ管の易漏出性の確認するため、リンパ管のマーカー(抗LYVE1抗体)とリンパ管内皮接着分子のVE-cadherinとoccludin を免疫染色したが、コントロールと比較し有意差は見られなかった。疾患モデルが不安定であったためそれぞれの検討に利用できた胸膜の数が少なかったため有意差がでなかった可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
疾患モデルの作成が不安定であり、条件変更などの調整に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
疾患モデルの安定化と十分量の胸膜の採取にて再評価を行う。残りの実験を行う。
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Causes of Carryover |
実験に十分な日数を確保できなかったため、また同抗体を使用した実験を反復したため。
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