2020 Fiscal Year Annual Research Report
Research on new pleurisy treatments targeting lymphatic vessels
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18K08165
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 誠 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (10644809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 達馬 東北大学, 大学病院, 講師 (40396479)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | リンパ管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
悪性胸水モデルはC57/B6マウスに麻酔後、肋間筋を小切開し胸腔へ24Gサーフロー針留置後、5万/200μl PBSに調整したルイス肺癌細胞(Lewis Lung carcinoma Cells :LLC)を1回投与し作成した。また炎症性胸水モデルは胸腔内に50μg/200μl PBSに調整したLPSを週2回投与し作成した。いずれも11日後に胸膜を採取した。リンパ管の易漏出性の確認するため、evans blue をマウス胸腔内に投与しリンパ管のドレナージ機能やリンパ液の流れを調べた。evans blue は最終的に血流に入るため、血中濃度をコントロールと比較することでリンパ管の輸送機能を評価した。悪性胸水モデルではevance blueの血中濃度が低下する傾向がみられたが、有意差は得られなかった。炎症性胸水モデルではコントロールと比較し差がみられなかった。悪性胸水モデルにsunitinib(VEGF-R2,VEGF-R3阻害:血管新生阻害とリンパ管新生阻害、c-kit阻害:mast cell阻害)を週に5日間経胃管投与をして①胸水が減るか②血中酸素濃度が軽快するかを評価したが死亡率が高く評価が困難であった。週に3回投与に減量して検討したが胸水量や血中酸素濃度に有意差は得られなかった。当初予定していた赤に蛍光発色するLLCを用いて悪性胸水モデルを作成し、リンパ管、胸管、リンパ節において癌細胞が閉塞してないか等、胸部リンパ系における癌細胞の分布で確認する実験、ヒトへの臨床応用可能かの検討(sunitinib 投与胸水症例への効果)については期間内に実施することができなかった。
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