2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K08175
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
中原 博紀 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (30757092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 哲 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (20437114)
Gabazza Esteban 三重大学, 医学系研究科, 教授 (00293770)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | IPF / fibrosis / microbiome |
Outline of Annual Research Achievements |
人体には、一過性に体に侵入し病気を引き起こす病原菌とは別に、常在している多くの細菌が存在する。また、その細菌叢の変化によって病気が引き起こされたり、病気から体を防御することもわかってきた。腸疾患は研究が進んでおり、炎症性疾患(潰瘍性大腸炎など)と腸内細菌叢との明らかな関連(J Gastroenterol.47:1298-,2012、Science.331:337-,2011)や、大腸癌発生との関連(Nat.Med.15:1016-,2009、Science.338:120-,2012)などが明らかになっており、probiotics治療が臨床試験に入ったところである。一方、呼吸器疾患に関しては細菌叢の検討は報告数も少なく、研究は始まったばかりである。肺線維症に関してのmicrobiomeの報告は極めて少なく、その病態における関連性は不明である。本研究において、肺線維症と細菌叢の関連を明らかにする。まず、我々の開発したヒトTGF-β1を肺に強制発現させた自然発症肺線維症マウスモデルを使用し検討した。気管支肺胞洗浄液あるいは肺組織の細菌叢の検討を行った。細菌叢のメタゲノム解析はNGSを用い16SrRNA解析を行い、さらに最近可能になったoligo-typingによって、菌種の同定まで試みた。その結果、Proteobacteria門のHalomonas属が、肺の線維化に関与していることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在の所、本研究に関しては、当初からの研究体制が整っていることもあり、特に問題もなく、おおむね順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
肺に強制発現させた自然発症肺線維症マウスモデルを使用し検討した。その結果、Proteobacteria門のHalomonasが、肺の線維化に関与していることが判明した。今後、Halomonasに限らず、肺線維症に関与すると思われる細菌に関して、その分泌物質に関しての機能解析を行っていく。
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Research Products
(5 results)