2022 Fiscal Year Annual Research Report
The study on Immunosenescence in Chronic Obstructive Pulmonary Disease
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18K08188
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
中山 勝敏 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (40321989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒屋 潤 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90468679)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | COPD / 細胞老化 / 肺胞マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
肺胞領域における自然免疫の担当細胞として、肺胞マクロファージが重要である。一方、喫煙による酸化ストレスはDNA損傷から細胞老化機序が進行することが知られており、同時にDangersignalやIL1bの経路の活性化から各種炎症性分子を産生しCOPD病態の進展に寄与すると考えられる。 昨年は、自然免疫系の肺胞マクロファージに対し喫煙刺激(以下CSE刺激)を行い、標的遺伝子として ADMATS20、SPHK2、TNFSF14を選択し、3名のAM検体について喫煙刺激による標的遺伝子の変化を評価した。本年度は さらに患者の数を増やし、7名の肺胞マクロファージ検体について検討を行った。7名は、前回からの通し番号で、患者-4:30歳男-サルコイドーシス、患者-5:47歳男-サルコイドーシス、患者-6:63歳女-間質性肺炎疑い、患者-7:60歳男-サ間質性肺炎、患者-8:69歳女-サルコイドーシス疑い、患者-9:66歳女-肺梗塞疑い、患者-10:60歳女-間質性肺炎である。0%、1%、3%タバコ抽出液にて18時間刺激し、RT-PCRにてターゲット分子/b-actinの変化を評価した。 結果、DAMTS20は患者-6では不変、7-10で上昇していた。SPHK2も同様に、患者-6では不変、7-10で上昇した。TNFSF14は患者-6と-8で低下し、-7と-9で上昇、-10では不変であった。前回の結果と合わせると、かなりばらついた結果となっており、例えば、患者-7と―9では全ての遺伝子が上昇しており、一方、患者-1ではすべて低下していた。基礎疾患により一定の傾向が認められているわけではなかった。以上から、結果の解釈に注意を要する。
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Research Products
(18 results)