2018 Fiscal Year Research-status Report
臨床応用を指向した腎疾患病型スクリーニング法の開発
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18K08219
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
平山 明由 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任講師 (00572405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 彰一 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10362253)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ネフローゼ / メタボロミクス / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまでの研究でマーカー候補になった代謝物の内、未同定のピークについて、液体クロマトグラフィー-質量分析装置を用いたピーク分取方法の検討を行った。分取を行うためのカラムの選定や分取条件の最適化を行い、実際の分取作業を開始した。分取を行うにあたり、大量の尿検体が必要となったため、研究分担者の施設に入院している患者に同意を得た上で2Lの尿検体を採取した。また、単一分取条件では分取したピークの純度が不十分であったため、分離モードの異なる別のカラムでの再分取についても検討を行った。結果、3回の分取を行うことで高純度に目的物を分取できることを確認した。約2Lの尿検体を上記の方法で分取を行い、得られた生成物に対して、核磁気共鳴(NMR)にて構造決定を試みた。1H-NMRにて構造推定を行い、推定された化合物について共同研究先で化学合成を実施して頂いた。尿中の当該化合物、生成物ならびに合成化合物について、同一分析条件で測定を行った結果、保持時間、精密質量、タンデムマススペクトルのパターンが全て一致し、当該化合物の同定を行うことに成功した。 バリデーション用検体に関しては、腎生検を実施済みで診断の確定している患者尿の収集を継続して実施した。 また、尿中の揮発性化合物のメタボローム解析を実施するにあたり、ガスクロマトグラフ/質量分析装置におけるカラムの選定、分析条件の検討、ならびに尿中からの揮発性代謝物の回収方法の検討を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
未知ピークの同定が予定よりも早く終了したため。
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Strategy for Future Research Activity |
同定したマーカー候補代謝物に関しては、試薬会社に化学合成を依頼し、今後は定量が行える体制を整える。来年度前半までに収集したバリデーション用検体を使って、先行研究で作製した疾患判別モデルの有効性について検証を行う。
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Causes of Carryover |
分取作業が当初の想定より早く終了し、想定していた物品費より下回ったため。次年度に繰り越した研究費は、揮発性化合物の測定検体数を当初予定より増やし、それに関する消耗品費に使う予定である。
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Research Products
(2 results)