2019 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of diagnostic center for photosensitive genodermatoses with deficient DNA repair
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18K08283
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
森脇 真一 大阪医科大学, 医学部, 教授 (40303565)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | コケイン症候群 / 紫外線 / 色素性乾皮症 / 表現型・遺伝型関連 / DNA修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は平成10年より色素性乾皮症(XP)、コケイン症候群(CS)を代表とする遺伝性光線過敏症の分子細胞診断を専門にしてきた。XP、CSはいずれも紫外線性DNA損傷の修復異常で発症する予後不良の単一遺伝子疾患でいずれも指定難病、小児慢性特定疾病である。平成30年度末の時点では、全国の医療施設(皮膚科、小児科、神経内科、遺伝科など)から依頼があった計499例を解析し、157例のXP、32例のCSを新規に見出した。令和1年度も全国からXP、CSが疑われる患者が多数紹介された。全症例を細胞生物学的、分子遺伝学的に解析して確定診断を実施した。令和1年度のXP疑い患者の紹介は12例、CS疑い症例は4例であった。その中でXPの確定診断は5例(XP-A;2例、XP-V;2例、XP-G;1例)、CSと確定した患者は3例であった。責任遺伝子の変異が判明した症例ではいずれも既知の病的変異が確認され、従来から知られている遺伝型・表現型関連が確認できた。確定診断後、患者に対して速やかな遮光指導を行い、その後の患者フォローのための医療体制を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和1年度では、平成30年度同様に全国から色素性乾皮症(XP)、コケイン症候群(CS)が疑われる患者が紹介された。総計15例、全症例を適時当院に受け入れ、これらの患者の生検皮膚由来の初代培養線維芽細胞を用いて細胞生物学的、分子遺伝学的に解析して確定診断を実施した。今年度の全検体数は昨年度(19例)よりわずかに減少した。ただXP、CSの確定診断に至った総症例数は昨年度より増加した(7例⇒8例)。臨床的には疾患が強く疑われるが、確定に至らない症例に対して予定していた次世代シークエンス解析はまだ未施行ではあるが、研究の進捗はほぼ予定通りであると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
色素性乾皮症(XP)、コケイン症候群(CS)はいずれも小児慢性特定疾病であり、指定難病である。患者予後改善、患者・家族のQOL向上のために、疾患の早期確定診断が非常に重要である。現在の難病制度が継続する限り、次年度以降も、平成30年度、令和1年度と同数あるいはそれ以上の患者の紹介が全国からあるものと推測される。令和1年度では紹介症例の診断感度(確定診断例/総紹介患者数)が高まっており、稀少疾患であるXP、CSが指定難病になったことで、皮膚科、小児科医をはじめ多くの臨床医に疾病が認知され始めてきたのではないかと考えた。また、これまで同様、我々が確立して維持しているXP、CSの分子細胞診断システムにより確定診断が困難な場合には、次年度次世代シークエンス解析などを適宜実施し、確定診断のみならず新規の病態解明を目指す。
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Research Products
(7 results)
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[Book] DNA Repair Disorders2019
Author(s)
Moriwaki S, Sugasawa K, Guo C, Fujita T, Nishigori C, Hayashi M, Fassihi H, Kubota M, Orioki D, Kaneko H, Masutani C, Kobayashi J, Tamura D
Total Pages
221
Publisher
Springer
ISBN
978-981-10-6721-1