2020 Fiscal Year Annual Research Report
Pathogenicity of Staphylococcus aureus isolated from Skin infection
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18K08299
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
久恒 順三 国立感染症研究所, 薬剤耐性研究センター, 室長 (40513180)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | エンテロトキシン |
Outline of Annual Research Achievements |
アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis, AD)の患者患部皮膚から分離されたブドウ球菌属の系統株が保有するエンテロトキシンY(SEY) 遺伝子について、「精製SEY及びsey欠損株を用いた皮膚免疫細胞の活性化に関する検討」;前年度までに、黄色ブドウ球菌が産生するSEYについて、性状解析について論文報告した。さらに、Staphylococcus argenteusのゲノム比較解析から、AD患者由来株のST2250のクローンにおいて、新規のSEY様遺伝子(SEYarg)を見出し、組換えSEYargを作製して、黄色ブドウ球菌のSEYと比較するために、スーパー抗原活性及びTCRレパトア解析を行い、黄色ブドウ球菌と同様にエンテロトキシンファミリーの中で特にユニークな性状を有することを明らかにした。さらに、ゲノム比較解析において、公共データベースに登録されている全株のデータセットを入手して、系統比較解析を行った結果、SEYargを有するS. argenteusの系統は、ST2250のみにみられ、日本国内で検出されている系統はmecA陰性のST2250-CA-MSSArgであることが判明した。
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