2021 Fiscal Year Annual Research Report
Exploration for immunoregulatory microRNAs based on genetic polymorphism associated with hematopoietic stem cell transplantation
Project/Area Number |
18K08343
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
高見 昭良 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80324078)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 造血幹細胞移植 / 遺伝子多型 |
Outline of Annual Research Achievements |
Toll様受容体(TLR)の調節遺伝子UNC-93ホモログB1(UNC93B1)が造血幹細胞移植関連遺伝子多型であることを明らかにした。ドナーUNC93B1C/ C遺伝子型は、ドナーUNC93B1 C/TまたはT/T遺伝子型よりも移植後生存率は有意に高かった。なお、UNC93B1遺伝子多型機能解析も行ったが、陰性所見であった。したがって、UNC93B1遺伝子の近傍か関連の遺伝子が機能的役割を果たしている可能性も否定できない。炎症調整に重要な役割を果たすNLR family pyrin domain-containing 3 (NLRP3)には遺伝子多型rs10754558遺伝子型多型(G>C)があり、私たちは以前、レシピエントかドナーがG/G型を有する場合、移植関連死亡が不良で生存率が悪いことを示した。健常人のリンパ球を用いてNLRP3 rs10754558の機能的役割を解析したところ、G/G型はそれ以外に比べNLRP3を高発現し、IL-1b産生能も高いとわかった。以上から、NLRP3 rs10754558が機能的役割を有し、炎症性障害の病因や調節にかかわること示唆された。さらに、ゲノム編集を用いた遺伝子多型の機能解析の準備として、CRISPR-Cas9システムを用いて、ヒト骨髄性白血病細胞株K562に単アレルのInternal tandem duplication (ITD) of FMS-like tyrosine kinase 3 (FLT3)を導入し、K562-FLT3細胞株を樹立した。ワイルドタイプに比べ、K562-FLT3細胞でCD52発現上昇がみられることをmRNAとタンパクレベルで確認した。さらに、FLT3導入後STAT5を介してCD52発現亢進がもたらされるとわかった。抗CD52抗体アレムツズマブが、K562-FLT3(ITD / WT)細胞特異的に抗体依存性細胞傷害(ADCC)を誘発することをマウスモデルで示した。以上から、CRISPR-Cas9システムを用いたゲノム編集技術により、白血病に対する新規治療標的が同定されえることがわかった。
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Research Products
(25 results)
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[Journal Article] Cytopenia associated with copper deficiency2021
Author(s)
Uchino Kaori、Quang Lam Vu、Enomoto Megumi、Nakano Yuta、Yamada Saki、Matsumura Saori、Kanasugi Jo、Takasugi Soichi、Nakamura Ayano、Horio Tomohiro、Murakami Satsuki、Goto Mineaki、Mizuno Shohei、Yamamoto Hidesuke、Watarai Masaya、Hanamura Ichiro、Takami Akiyoshi
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Journal Title
eJHaem
Volume: 2
Pages: 729~737
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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