2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel therapeutic strategies for myeloproliferative neoplasms caused by mutant CALR
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18K08372
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
楊 インジェ 順天堂大学, 医学部, 特任助教 (90808643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 則夫 順天堂大学, 医学部, 教授 (50186798)
今井 美沙 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤助教 (50709003)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 骨髄増殖性腫瘍 / 変異型CALR / 低分子化合物 |
Outline of Annual Research Achievements |
フィラデルフィア染色体陰性の骨髄増殖性腫瘍(フィラデルフィア染色体陰性の骨髄増殖性腫瘍(Myeloproliferative neoplasms;以下MPNと略する)は、造血幹細胞レベルに体細胞変異が生じることで引き起こされる造血器の腫瘍である。MPNの予後は概ね良好であるが、一部の患者は、血栓症の併発による著しいQOLの低下や、予後不良の骨髄線維症や急性白血病を発症する。最新の分子標的薬を用いても寛解には至らず、根治は、治療関連死のリスクのある造血幹細胞移植に限られていることから、根治を目指した有効な治療薬の開発が切望されている。2020年度は、2018年度に同定した低分子化合物(以下、化合物Xと略する)が、腫瘍性の細胞増殖に影響を与えるかMPN病態モデルマウスを用いて解析を行なった。具体的には、変異型CALR遺伝子を導入した UT-7/TPO 細胞を免疫不全マウスの皮下に移植し、腫瘤の形成を確認した後、化合物Xを経口投与することで皮下での腫瘤の形成が抑制されるか検討を行なった。その結果、コントロールマウスに比べ、化合物Xを投与したマウスの皮下の腫瘤の大きさは有意に小さく、化合物Xは変異型 CALR を発現する細胞の皮下での腫瘤形成を抑制することが明らかとなった。この結果は、化合物Xが医薬候補化合物であることを示す結果であり、本研究の更なる推進により、腫瘍細胞選択性の高い低分子化合物の作用メカニズムに基づくMPNの根治を目指した有効な治療薬の開発が期待される。
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[Presentation] CREB3L1 overexpression as a novel diagnostic marker of myeloproliferative neoplasms.2020
Author(s)
Morishita S, Yasuda H, Yamawaki S, Kawaji H, Itoh M, Edahiro Y, Imai M, Kogo Y, Tsuneda S, Ohsaka A, Hayashizaki Y, Araki M, Komatsu N.
Organizer
第82回日本血液学会学術集会
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[Presentation] Therapeutic potential of myeloproliferative neoplasms by antibody targeting mutant calreticulin.2020
Author(s)
Kihara Y, Araki M, Imai M, Fukuda Y, Mori Y, Taguchi T, Masubuchi N, Mabuchi Y, Yang Y, Mizukami Y, Morishita S, Akazawa C, Ohsaka A, Komatsu N.
Organizer
第82回日本血液学会学術集会