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2019 Fiscal Year Research-status Report

The role of activated platelets in the process of bone destruction in rheumatoid arthritis

Research Project

Project/Area Number 18K08414
Research InstitutionFujita Health University

Principal Investigator

安岡 秀剛  藤田医科大学, 医学部, 教授 (60365260)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords関節リウマチ / 血小板
Outline of Annual Research Achievements

血小板は生理学的には止血に関与することが知られているが、最近の知見から内包する液性因子や様々な膜表面タンパクを介して近傍の細胞の活性化を誘導し、様々な病態に関与し、病態に寄与する可能性がある。本検討では関節リウマチ (RA) における血小板の活性化状態、膜表面分子の発現についてさらに詳細に検討し、バイオマーカーとしての可能性および病態への寄与の可能性について追究した。その結果、RAでは健常人と比較し、活性型血小板の比率 (P < 0.001)、MPの比率 (P < 0.00001) が高値であった。またいずれの比率も血清CRP値、赤沈値、SDAIと正の相関を認めた。また未治療RA患者における治療前後での検討では治療後にこれらサブセットの比率が低下していた。そのほかの表面分子の発現では、RAでは健常人と比較しCD147+血小板の比率及びTGF-b+血小板の比率が高値で(それぞれP < 0.004、P < 0.004)。活性型血小板の比率との間に正の相関を認めた。疾患コントロールとして全身性硬化症(SSc)でも解析した。健常人と比較し、活性型血小板の比率が増加し、MP産生も有意に亢進していた (P < 0.05)。これらのうちCD62P+血小板とMP産生は正に相関していた(r = 0.88, P < 0.05)。しかしこれらは炎症反応とは関連せず、臨床特徴との比較では活性型血小板、MP産生ともびまん皮膚硬化型で限局皮膚硬化型に比較し高値 (それぞれP < 0.05, P < 0.05)で、スキンスコアとも正の相関を示した。RAの循環血液中では血小板が活性化され、血小板の形質変化および疾患活動性と関連した。その活性化機序は強皮症とは異なった。活性型血小板は関節リウマチの疾患活動性のバイオマーカーとなるのみならず、関節リウマチの病態に関与している可能性が考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2018年6月に所属が異動となり、研究環境が変化した。研究環境の再整備に時間を要したため。

Strategy for Future Research Activity

本研究ではこれまでの知見をもとに RA患者由来“活性型”血小板のRA病態への直接的な関与について機能的に追求する予定である。これまで血小板のRA病態への関与に着目した研究はほとんどなく、現時点でRAに特徴的な血小板サブセットの同定やその機能的役割についても検討されていない。今後機能的に滑膜細胞や破骨細胞の分化への影響を評価する予定である。これらを明らかにできれば “活性型”血小板自体のRA病態への関与を示すことができるのみならず、新規標的の同定にもつながると考える。

Causes of Carryover

当初の計画の遅れがあり、最終年度計画を遂行すべく研究を進める予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 活性型血小板は関節リウマチの活動性のバイオマーカである2019

    • Author(s)
      安岡秀剛、坂田康明、吉本桂子、竹内勤
    • Organizer
      第5回日本骨免疫学会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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