2021 Fiscal Year Research-status Report
possibilityof new therapeutic agent for systemic screlosis by anti-CTGF antibody
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18K08415
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
森本 真司 順天堂大学, 医学部, 教授 (00348947)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 抗線維化 / 全身性強皮症 / 抗体製剤 / 間質性肺炎 / 皮膚硬化 / 炎症性サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまで関節リウマチモデルマウスにおける抗CTGF(Connective-tissue growth factor)抗体の有用性を報告している。CTGFは線維化マーカーのhallmarkであり、全身の線維化を主体とする全身性強皮症においてもCTGFの関与が近年報告されている。 我々の目的は, 免疫学的に強皮症の病態に近いと考えられるtopoisomerase1(以下topo1)を用いた強皮症モデルマウス及び、古典的な線維化モデルマウスであるブレオマイシン(以下BLM)誘導肺障害マウスを用いて当施設で所有する抗CTGF抗体の有用性を検討することである。 2021年度は、2020年度までのtopo1誘導強皮症モデルマウスによる検討、BLM誘導肺障害モデルマウスでの検討を参考に、当施設で所有する抗CTGF抗体を投与し、肺病理による線維化、ヒドロキシプロリン定量、肺組織の炎症および線維化に関連する遺伝子の発現解析を行った。 肺病理(masson-trichrome染色)や肺組織中のヒドロキシプロリン定量では、抗CTGF抗体投与による線維化の抑制を認める傾向がみられた。肺組織の遺伝子発現解析において、BLM誘導肺障害モデルマウスでSPP1、IL-6の発現低下による線維化の抑制を認める傾向ではあったが有意差はなかった。TopoⅠ誘導マウスの肺組織でのSpp1, Acta2の発現は、PC群と治療群の比較において治療による低下傾向をみとめた。しかしながらn数も少ないため、再現性の確認をすべく現在も検討を行なっている。今後はin vitroにおいての抗CTGF抗体の効果についても検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は、2020年度までのtopo1誘導強皮症モデルマウスによる検討、BLM誘導肺障害モデルマウスでの検討を参考に、当施設で所有する抗CTGF抗体を投与し、肺病理による線維化、ヒドロキシプロリン定量、肺組織の炎症および線維化に関連する遺伝子の発現解析を行った。これは当初予定していた実験計画に概ね則したものであり、次の実験に向けての重要な解析結果が得られたものと考える。今年度はこれまで得られた実験結果をもとに、当初計画していた次の実験を遂行していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
抗CTGF抗体投与によってBLM誘導肺障害マウス、TopoⅠ誘導マウスにおいて、双方ともに定量での有意差はみとめられなかったものの、線維化抑制の傾向はみとめられた。BLM誘導肺障害マウスの肺組織でのIL-6やSpp1、TopoⅠ誘導マウスの肺組織でのSpp1, Acta2の発現は、PC群と治療群の比較において治療による低下傾向をみとめた。これらの分子は病態解明の可能性を秘めており、今後もさらなる評価を行いたい。 本研究の検討事項として、誘導後の状態が線維化期ではなく炎症期を評価している可能性があり、強皮症の最終段階である線維化の評価が不十分である可能性が考えられ、今後観察期間を再検討し、評価のマウス数が十分ではないため再現性を確認する。また、線維芽細胞などを用いたin vitroでの解析も行っていく。これらの解析結果をもとに抗CTGF抗体の有効性や、その機能について更に検討していく。
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Causes of Carryover |
今年度に病理組織染色用抗体の購入を検討したが今年度の残った予算では購入金額が不足であり、次年度の予算と合わせ購入することとしたため次年度使用額が生じた。
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