2020 Fiscal Year Research-status Report
効率的な抗インフルエンザメモリーCD8 T細胞の誘導法の開発
Project/Area Number |
18K08456
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
吉澤 彰宏 国際医療福祉大学, 医学部, 講師 (30407093)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | T細胞 / メモリー / インフルエンザ / 抑制性分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスにA型インフルエンザウイルス(PR8)を感染させた後、肺実質内には2つの免疫優性エピトープに対するCD8T細胞が主に残留し、それらはTissue resident CD8T細胞と呼ばれる。それらCD8T細胞は、インフルエンザウイルス核タンパクに由来するペプチド(NP366-374)、もしくは核酸ポリメラーゼに由来するペプチド(PA224-233)を、H2-Db拘束性をもって認識する。、抗原特異的な2種のCD8T細胞の分子的な相違をもたらす遺伝子データを取得したが、それらCD8T細胞にタンパクレベルで相違が存在するかを確認していく作業が必要であった。具体的には単離したCD8T細胞を、目的の表面タンパクを認識する抗体で染色し、フローサイトメトリーで確認した。NP366-374/Db CD8T細胞は、PA224-233/Db CD8T細胞と比較して、抑制性分子であるTim3, Lag3, PD-1をタンパクレベルで違いをもって発現していた。また、同じく抑制性の性質をもつATP受容体のP2RX7は、PA224-233/Db CD8T細胞に高度に発言していた。Tissue resident CD8T細胞が、肺などの病原体と直接対峙するバリア組織にとどまり、なおその組織にダメージを与えないために、抑制性分子の発現は重要であると考えらえているが、その発現分子の種類が、抗原特異性によって制御されていることは、非常に興味深いことであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症による、臨床上の業務が過多となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
インフルエンザ感染後、1ヶ月から半年程度経過した後も肺組織内に残留するNP366特異的CD8T細胞やPA224特異的CD8 T細胞の局在を切片上で確認し、さらにレーザーマイクロディセクション法を用いてsingle cell レベルのRNA seqデータを取得する。他の免疫細胞、気道上皮細胞との相互接着を考慮したこのデータから、メモリー形質を与える因子を同定したい。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症蔓延の折、臨床業務が忙しく、研究に割く時間が取れなかった。
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