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2022 Fiscal Year Annual Research Report

Role of proglucagon positive cells in pathophysiology of diabetes.

Research Project

Project/Area Number 18K08498
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

藤田 征弘  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (20451461)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywordsグルカゴン / GLP-1 / 膵α細胞 / 腸管内分泌細胞
Outline of Annual Research Achievements

共通の前駆体であるプログルカゴンは、膵α細胞において、PCSK2によりプロセッシングを受けグルカゴンとなる。一方、腸管内分泌細胞(L細胞)でPCSK1によりプロセッシングを受け、GLP-1やGLP-2、グリセンチン、オキシントモジュリンになる。最近、代謝ストレス状態や運動などで、α細胞からのGLP-1産生が報告され、一方、腸管からもグルカゴンが産生される可能性が示唆されている。本研究では、同じプログルカゴン遺伝子を発現するα細胞とL細胞の分化誘導・機能発現を決定づける様々の因子は明らかにした。
プログルカゴン遺伝子プロモーター下にYFPを発現するmGluVenus マウスを用いた。各単一細胞は、フローサイトメトリーを用いて、YFP陽性細胞を分取し、それぞれ単離α細胞、単離L細胞とした。遺伝子発現はRq-PCRや、RNA-seqにて網羅的に探索し、遺伝子発現の比較を行った。代謝ストレス状態での遺伝子発現の変化を確認するために、60%高脂肪食下で4週間飼育後、同様に検討した。
普通食マウスでは、L細胞では転写因子としてcdx1、cdx2、α細胞ではmafB、nkx6-1が、特異的に発現していた。pax6、arxは双方で遺伝子発現を認め、発現差はなかった。ホルモンとしては、L細胞はgip、ghrl、cckの、α細胞は ppyの遺伝子が、特異的に発現していた。また、pcsk1はL細胞で、pcsk2、pcsk1nはα細胞で高発現を確認した。高脂肪食マウスでは、普通食マウスと比較し、転写因子としてarxの発現増加を双方で認め、cdx1、cdx2、pax4はL細胞でのみ発現量が増加した。ホルモンとしてはL細胞でsstの発現量は低下していた。pyy、ppyは、α細胞とL細胞で発現量がともに増加を認めた。一方、高脂肪食摂食下のマウスのα細胞で、pcsk1の発現量の低下を認めた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023 2022

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 高脂肪食摂餌下のmGluVenusマウスを用いた膵α細胞と腸L細胞の網羅的遺伝子発現解析の検討2023

    • Author(s)
      楠井 進之介、藤田 征弘、柳町 剛司、川原 良介、 井田 昌吾、村田幸一郎、佐藤 大介、森野 勝太郎、久米真司
    • Organizer
      第66回 日本糖尿病学会年次学術集会
  • [Presentation] プログルカゴン遺伝子プロモーター下に蛍光タンパク発現するマウスを用いた膵α細胞と小腸L細胞の網羅敵遺伝子発現解析の検討2022

    • Author(s)
      楠井進之介、藤田征弘、柳町剛司、川原良介、西村公宏、井田昌吾、佐藤大介、森野勝太郎、卯木 智、前川 聡
    • Organizer
      第65回 日本糖尿病学会年次学術集会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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