2020 Fiscal Year Annual Research Report
Pathophysiology and clinical utilization of 18oxocortisol secretion in aldosterone-producing adenomas.
Project/Area Number |
18K08500
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 文俊 東北大学, 医学系研究科, 特任教授 (70343051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 玲 東北大学, 大学病院, 准教授 (30547394)
尾股 慧 東北大学, 大学病院, 助教 (40818374)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 原発性アルドステロン症 / 18-オキソコルチゾール / アルドステロン産生腺腫 / アルドステロン / KCNJ5体細胞性変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
原発性アルドステロン症(PA)は、アルドステロン産生腺腫(APA)と特発性アルドステロン症(IHA)に大別され、それぞれ手術治療、薬物療法によって治療される。しかし、その病型診断は実施可能施設が限定されるなどの問題を抱えており、適切な診療を受けられないアンメットニーズが一定の割合で存在する。 本課題では、末梢血18-オキソコルチゾール(18oxoF)のPA病型診断における有用性を検証するため、はじめにAPAにおける18oxoF産生機序の検討を行い、CYP11B1/CYP11B2共発現細胞が重要な役割を有することを明らかにした。特に、KCNJ5体細胞性変異陽性APAに同細胞は豊富に存在し、18oxoF産生亢進に寄与することが示唆された。当院自験APAの体細胞性変異解析では、KCNJ5変異が最多(73%)、次いでCACNA1D (14%)、ATP1A1 (5%)、ATP2B3 (4%)、CACNA1H (1%)という結果であり、40%程度とされる欧米のKCNJ5変異頻度と比較して、本邦のKCNJ5変異頻度は極めて高く、末梢血18oxoFは本邦でより病型診断に有用であると推測された。 さらに、末梢血18oxoFの病型診断における最適な測定条件を検討するため、ミシガン大学の協力を得て、異なるACTH分泌条件下の末梢血18oxoF濃度を質量分析計で評価した。早朝および深夜安静採血、ACTH負荷試験、1mgデキサメタゾン抑制試験(DST)の検体を解析した結果、末梢血18oxoF単体での病型診断能は、早朝安静採血でAUC 0.806、DSTで最も高くAUC 0.832であった。以上、本研究結果より、DST下の末梢血18oxoF濃度測定がPA病型診断マーカーとして有用であることが示された。本課題が末梢血18oxoFの臨床応用への礎となり、PA診療のアンメットニーズ解消に繋がることが期待される。
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Research Products
(25 results)
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[Journal Article] International Histopathology Consensus for Unilateral Primary Aldosteronism2020
Author(s)
Williams TA, Gomez-Sanchez CE, Rainey WE, Giordano TJ, Lam AK, Marker A, Mete O, Yamazaki Y, Zerbini MCN, Beuschlein F, Satoh F, Burrello J, Schneider H, Lenders J M, Mulatero P, Castellano I, Knosel T, Papotti M, Saeger W, Sasano H, Reincke M
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Journal Title
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism
Volume: 106
Pages: 42~54
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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