2018 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of Srebf1 transcriptional coregulator in adipose oxidative stress and healthy adipose expansion
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18K08513
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
奥野 陽亮 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10534513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大月 道夫 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00403056)
福原 淳範 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (00437328)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | Srebp1 / Armc5 |
Outline of Annual Research Achievements |
3T3-L1細胞にTetON-nuclearSrebp1を安定導入した株を分化誘導し、doxycyclineを処理し、15cmディッシュ30枚からFLAGビーズで免疫沈降し、LC-MS/MSに供した。Doxycycline処理群特異的に233個の結合候補因子を取得し、その中には既知の結合因子であるCBPやp300が存在した。また、新規結合候補因子としてArmc5を取得した。 さらに、HEK293T細胞においてFLAG-nuclearSrebp1とmyc-Armc5を共発現させ、FLAGビーズで免疫沈降した所、両者の結合を確認した。また、SRE-Lucを用いたルシフェラーゼアッセイにより、Armc5過剰発現によりnuclearSrebp1の転写活性は減弱した。 Armc5はN末端にArmadillo repeat、C末端にBTB/POZ domainを持つ。Armadillo repeatは蛋白相互作用を担い、BTB/POZ domainはNCoR/SMRTと結合する事が報告されており、Armc5がSrebp1の転写抑制因子である可能性に矛盾しない。また、Armc5は副腎皮質由来のグルココルチコイド産生腫瘍BMAHの原因遺伝子である事、Srebp1の遺伝子発現が副腎皮質で最大であることからSrebp1とArmc5の相互作用は脂肪細胞のみならず副腎皮質でも重要な意義を持つ可能性が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
nuclearSrebp1の結合因子が複数取得できたことは想定範囲内であったが、その中に、ヒトにおける変異が知られ、構造上も転写抑制因子に矛盾しないArmc5が取得できたことは、当初の計画以上の進展であった。
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Strategy for Future Research Activity |
Srebp1とArmc5の結合に関し、さらに詳細な検討を行う。 具体的には、Armadillo repeatやBTB/POZ domainの欠失変異体、ヒトにおけるBMAHの原因遺伝子変異を作成し、Srebp1との結合や転写抑制活性を評価する。 また、Armc5の結合因子を取得し、転写抑制複合体が取得できるかを検討する。 さらに、脂肪細胞及び副腎皮質特異的Armc5ノックアウトマウスを作出し、in vivoにおける意義を解明する。
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