2018 Fiscal Year Research-status Report
新規癌治療ターゲットとしてのベータアレスチン経路の可能性
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18K08546
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
坂本 渉 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (40622337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡山 洋和 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20583397)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | arrestin-biased receptor |
Outline of Annual Research Achievements |
βアレスチンはG蛋白質共役受容体(GPCR)のdesensitizationおよびinternalizationに関与するタンパク質として同定されたが、近年の研究により、βアレスチン自身も多くのsignaling moleculesのscaffold 蛋白として作用し、G蛋白質とは独立したシグナル伝達に関与していることが明らかとなった。このアレスチン経路はごく近年、癌の発生から薬剤耐性の獲得まで幅広く癌と関わっていることが示唆されるようになったが、その詳細は未だほとんど解明されていない。 2012年に申請者が所属していた研究室において開発された新たな変異GPCR(arrestin-biased DREADD,以下DREADD-Arr)は、内在性リガンドには全く反応せず、薬理学的に不活性であるClozapine-N-Oxide(CNO)にのみ反応し、さらにG蛋白質には全く結合せず、アレスチン経路のみを特異的に惹起できるレセプターである。本研究はDREAD-Arrを用いて、癌におけるアレスチン経路の機能的意義を検索し、癌の発生、増殖、浸潤、および薬剤感受性などへの関わりを明らかにすることを目的としている。 本年度は、研究計画書に則り 乳癌・大腸癌細胞株へのDREADDおよびDREADD-Arrの導入を行った。Nakajimaらより提供を受けたDREADDおよびDREADD-arr(pcDNA3.1)をヒト乳癌細胞株、ヒト大腸癌細胞株へlipofectionを用いた導入を試みたが、濃度調整を行っても導入が蛍光顕微鏡上確認できず、WBでも確認できない。現在、electroporationを用いての導入に切り替えて試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
lipofectionを用いたDREADD-Arr導入がうまくいかず、細胞株を変更しても発現が確認できない。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞株を変更し、lipofectionでのDREADD-Arrの導入を試みるとともに、electroporationを用いての導入も試みる。導入ができた方法で実験を進める。
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Causes of Carryover |
transfectionが滞り、それより先の実験に進めないため。
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