2021 Fiscal Year Research-status Report
メタボローム解析を用いた乳癌化学療法の効果予測法の確立
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18K08602
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
神野 浩光 帝京大学, 医学部, 教授 (20216261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂村 眞琴 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (10201584)
杉本 昌弘 東京医科大学, 医学部, 教授 (30458963)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 乳癌 / 血液 / 診断 / メタボローム / マルチオミックス |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はCE-TOFMS(キャピラリー電気泳動・飛行時間型質量分析装置)を用いて、アセトアミノフェンの過剰摂取によって引き起こされる急性肝炎のバイオマーカーの発見や、大腸癌や胃癌組織における網羅的な代謝プロファイルの測定を行ってきた。CE-TOFMSは、解糖系、ペントースリン酸経路、TCA回路に代表される中心炭素代謝や核酸合成、アミノ酸の生合成・分解に関与する代謝物群など、エネルギー代謝に関連する主要な代謝物の大部分であるイオン性物質の測定を得意とする。このため、これらの代謝異常が多く見られる癌の研究や代謝レベルでのバイオマーカー探索に最適な方法であることを実証してきた。また、乳癌患者および健常者の唾液をサンプルとしてCE-TOFMSを基盤としたメタボローム解析により乳癌に特徴的な代謝産物の特定を行った。測定された約500の代謝産物から健常者と比較して乳癌に特徴的な代謝産物の抽出が可能であった。健常者と乳癌患者の間でピークに有意差を認めたのは61物質であり、さらに乳癌患者において健常者の10倍以上濃度の高い spermine、3-methylhistidine、piperdine、trimethylamine n-oxide などを同定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例集積が予定より遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
症例の集積が完了次第、解析を行い、その結果と各症例の術前化学療法の効果を含む臨床データを比較解析する。測定前にメタボロームは測定方法の最適化を行う。数理モデルにはリンパ転移を高精度に予測できた手法(Sugimoto et al, Int J Biol Markers, 2014)を用いて、お互いに相関する多数の変数も多重共線性を気にせず高精度に予測できる方法を用いる。
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Causes of Carryover |
理由:Covid-19により、予定をしていた学会旅費や消耗品、物品購入が少なかった。 使用計画:物品購入、謝金、学会費の支払い。
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