2018 Fiscal Year Research-status Report
HOXB9による抗癌剤耐性と分子標的治療薬感受性のメカニズムに関する検討
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18K08604
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
千葉 斉一 東京医科大学, 医学部, 講師 (90348665)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | HoxB9 |
Outline of Annual Research Achievements |
膵癌細胞株(Panc1、MiaPaCa2)にsiHoxB9を導入し、EMTマーカーの減弱とCD44(+)/CD133(+)細胞の割合の減少を確認した。そこで、同様の実験系において、TGFb recombinant投与下において、EMTマーカーの再上昇とともに、CD44(+)/CD133(+)細胞の割合の再上昇を確認した。 さらに、siHoxB9導入により、Gemcitabine、nabPaclitaxelの抗癌剤投与におけるIC50の低下を認め、さらにはTGFb recombinant投与下において同様のIC50の再上昇を認めた。 以上より、HoxB9は癌細胞におけるEMTを調整する因子の一つであり、癌幹細胞化への関与も示唆された。そして、HoxB9はEMT・幹細胞の関与を経て抗癌剤耐性の一因を担っている可能性が示唆された検証を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
FACSに関する予備実験に多少手間取ったため
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Strategy for Future Research Activity |
今後、実験計画書に記載のあるように臨床検体を利用した実験と共に、in vivoにおける実験準備を行う予定である。
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Causes of Carryover |
消耗品購入金額に多少の誤差が生じたため
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