2020 Fiscal Year Annual Research Report
Autophagy and mitophagy in advanced hepatocellular carcinoma
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18K08647
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
池上 徹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80432938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間野 洋平 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 肝胆膵外科医師 (10792244)
副島 雄二 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (30325526)
戸島 剛男 九州大学, 大学病院, 助教 (40608965) [Withdrawn]
本村 貴志 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (50719507)
吉住 朋晴 九州大学, 医学研究院, 准教授 (80363373)
原田 昇 九州大学, 大学病院, 講師 (80419580)
伊藤 心二 九州大学, 大学病院, 助教 (90382423)
後町 武志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (40338893)
古川 賢英 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80624973)
白井 祥睦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (10785364)
恩田 真二 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (10459620)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 肝細胞癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝細胞癌症例のLC3免疫組織染色にて腫瘍部でBeclin-1、LC3-II、Atg5の高発現とp62の低発現を認めた。オートファジーKOにてBrdU取り込み率の低下、p62蛋白質の蓄積を認めた。p21蛋白質に起因する細胞周期の遅延(細胞周期G2やS期の減少、CyclinDの低発現)や、肝組織中ATPの低下、細胞老化の促進が考えられた。また、肝細胞癌臨床検体を用いてLC3の免疫組織染色を行ったところ、3cm以上の中大型肝細胞癌に於いてLC3陽性肝癌は陰性症例に比し有意に予後不良であった。すなわち非比較的径の大きい肝細胞癌に於いてはオートファジー活性化を示すものは自己細胞器官のリサイクルによるマテリアルの供給あるいはエネルギー産生により癌細胞の発育進展に関与している可能性が示唆された。マウス再生肝においてオートファジー(AP)の活性化を認め、オートファジーKOマウスでは、肝組織ATPの低下を認めるとともに、ミトコンドリア(Mt)の障害を認めるとともにβ酸化関連酵素の低発現を認めた。このことから、マイトファジーに伴う関西生への影響が示唆された。肝再生が遅延する脂肪肝マウスにおいて、オートファゴソームの局在が細胞質から脂肪内へ変化していた。この機序としてはMtにおけるβ酸化を介したエネルギー産生が重要であると考えられさらに52例の肝細胞癌症例うおいてマイトファジーのマーカーであるミトフシンによる免疫組織染色を行ったところ、ミトフシン陽性群では有意に腫瘍サイズが大きいことが明らかとなった。また肝切除後の無再発生存率はミトフシン陽性群は陰性群に比し有意に不良であることが明らかとなった。一方マイトファジーのもうひとつの定量的マーカーであるパーキンを用いて免疫組織染色を行ったところ、こちらは肝切除後の無再発生存率に有意差は認めなかった。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Identification of an Upper Limit of Tumor Burden for Downstaging in Candidates with Hepatocellular Cancer Waiting for Liver Transplantation: A West-East Collaborative Effort.2020
Author(s)
Lai Q, Vitale A, Halazun K, Iesari S, Viveiros A, Bhangui P, Mennini G, Wong T, Uemoto S, Lin CC, Mittler J, Ikegami T, Zhe Y, Zheng SS, Soejima Y, Hoppe-Lotichius M, Chen CL, Kaido T, Lo CM, Rossi M, Soin AS, Finkenstedt A, Emond JC, Cillo U, Lerut J.
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Journal Title
Cancers (Basel).
Volume: 12
Pages: 452
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] 肝癌増殖におけるオートファジーアダプター蛋白質optineurin発現の意義2020
Author(s)
井口 詔一, 吉住 朋晴, 戸島 剛男, 伊勢田 憲史, 冨山 貴央, 森永 哲成, 湯川 恭平, 小斉 侑希子, 吉屋 匠平, 武石 一樹, 伊藤 心二, 原田 昇, 池上 徹, 森 正樹
Organizer
第120回日本外科学会定期学術集会
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[Presentation] 肝癌微小環境における癌関連線維芽細胞由来エクソソームの意義2020
Author(s)
湯川 恭平, 吉住 朋晴, 間野 洋平, 伊勢田 憲史, 冨山 貴央, 森永 哲成, 小斎 侑希子, 井口 詔一, 吉屋 匠平, 武石 一樹, 戸島 剛男, 長尾 吉泰, 伊藤 心二, 原田 昇, 池上 徹, 森 正樹
Organizer
第120回日本外科学会定期学術集会
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[Presentation] 大腸癌肝転移肝切除における外科感染症のリスク因子の検討と長期予後改善を目指した対策2020
Author(s)
古川 賢英, 後町 武志, 谷合 智彦, 柳垣 充, 羽村 凌雅, 堀内 尭, 白井 祥睦, 安田 淳吾, 春木 孝一郎, 塩崎 弘憲, 恩田 真二, 池上 徹
Organizer
第82回日本臨床外科学会総会