2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K08670
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中川 圭 東北大学, 大学病院, 講師 (20542294)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高舘 達之 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 助教 (50772216)
水間 正道 東北大学, 大学病院, 助教 (80578675)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 胆嚢癌 / 術前診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、胆嚢癌前向き観察研究の付随研究として、胆嚢癌症例の血液メタボロミクスにより、胆嚢癌の化学療法感受性や予後の予測に関与する新規バイオマーカーを探索することである。本研究を行うことにより、胆嚢癌の病理学的・遺伝子学的検索と化学療法の奏功、再発・生存率の検討から、これまでに無い胆嚢癌の効果判定因子、予後予測因子等を探索的に追求でき、その結果として、予後改善に寄与する新たな治療戦略の開発につながる。血液を材料に抗癌剤感受性や予後との関連を検索する事を発案した。化学療法前後の血液の検索から、新たな胆嚢癌の抗癌剤感受性評価への道標を打ち立てることにより、予後不良な胆嚢癌の治療成績向上を実現することを目標としている。 Discovery stageとして化学療法奏功例5例、非奏功例5例から採取した血液を用いて、代謝物を網羅的に測定する。ブライ-ダイアー法を用いて、血液をメタノール、水、クロロホルムと混合し、水相画分を抽出することで、水溶性の代謝物質の回収と、脂質やタンパク質の除去を行う。さらに限外ろ過を行い、タンパク質を除去した後にLC/MSで分析する。 主に血液を用いたメタボロミクスを中心に行い、胆嚢癌に対する化学療法の感受性予測因子の探索を行う予定である。附随臨床試験として症例登録を開始した。サンプル回収について各施設の状況に合わせた施設保管・輸送方法を検討した。 解析に伴う事前準備として、測定条件・サンプルの処理方法・保存方法の適切性に対する事前準備を施行している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本体研究は250例を越える症例が登録されている。 現在、附随研究に参加可能な施設で前向き・後ろ向きに血液サンプル及び切除検体の確保を進めている。 また、測定条件等の検索を進めている。
|
Strategy for Future Research Activity |
-20℃でのサンプル回収が必要で、輸送にコストがかかる。 回収回数を減じる方策を立てながら、回収を施行しサンプルを一括して測定することを継続していく予定である。 本体研究での予後解析を継続していく。
|
Research Products
(2 results)