2019 Fiscal Year Research-status Report
Multicenter prospective observational study of the patients who undergo total pancreatectomy
Project/Area Number |
18K08718
|
Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
松本 逸平 近畿大学, 医学部, 准教授 (30379408)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀井 敬子 近畿大学, 医学部, 講師 (30411606)
竹山 宜典 近畿大学, 医学部, 教授 (70263374)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 膵全摘術 / 術後QOL / 膵性糖尿病 / 膵外分泌機能不全 / 術後脂肪肝 |
Outline of Annual Research Achievements |
膵全摘術は膵機能の廃絶を招くため、QOL低下を著しく招く術式として理解されてきた。近年の周術期管理の向上により、改善傾向にあるものの、膵全摘術前術後における長期の前向きQOL調査や栄養指標、膵性糖尿病についての前向き研究による報告はない。本研究は膵全摘予定患者を対象として、術前および術後1年後におけるQOL評価、血糖コントロール状況、脂肪肝発生頻度を明らかにすることを目的とした多施設共同前向き研究である。本研究により膵全摘術の安全性が実証され、膵全摘術の適応拡大とより質の高い周術期管理法の確立が可能となる。 2019年度は、自施設における膵全摘症例の治療成績を解析し、学会・研究会5報、邦文論文1報の報告を行った。これらの成果は単施設後ろ向き研究であるが、本研究「膵全摘患者に対する前向き実態調査」を実施するにあたり極めて重要な基礎および参考となるデータである。 本研究の研究計画書に基づき、多施設共同研究として全国71施設以上より286例症例が登録された。調査票を回収し、データクリーニングを行った上で、副次解析を行う共同研究施設(三重大学、香川大学)にも送付し、各施設で解析を開始した。その後、2019/11/23第1回の研究報告会を共同研究施設とともに行った。近畿大学から膵全摘患者のQOL調査、三重大学から膵全摘後の脂肪肝発生頻度とリスク解析、香川大学から膵全摘の栄養指標と糖尿病コントロールについての結果が報告された。その結果をもとに研究課題を抽出し、必要な追加データの提出を各参加施設に依頼した。 研究の進捗としては、当初の計画通り概ね順調に進展している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書に基づき、多施設共同研究として全国71施設以上より286例症例が登録され、調査票を回収し、データクリーニングを行い、副次解析を行う共同研究施設(三重大学、香川大学)にも送付し、各施設で解析を開始した。その後、2019/11/23第1回の研究報告会を共同研究施設とともに行った。その結果をもとに研究課題を抽出し、必要な追加データの提出を各参加施設に依頼した。 研究の進捗としては、当初の計画通り概ね順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
2020年度には、追加データを回収し、解析する。可能であれば結果公表、論文発表の予定である。
|