2018 Fiscal Year Research-status Report
抗VEGFR2抗体投与後早期のVEGF-A上昇の臨床的意義と新たな治療戦略の開発
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18K08720
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Research Institution | Japanese Foundation for Cancer Research |
Principal Investigator |
若槻 尊 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器内科, 副医長 (60443876)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 切除不能進行再発胃癌 / ラムシルマブ / VEGF-A / 二重阻害 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、パクリタキセル+ラムシルマブ併用療法が施行された切除不能進行再発胃癌41例の解析で、ラムシルマブ投与後早期の血漿VEGF-Aは予後と負の相関があることを見出し報告した。今回、追加の61症例においても同様の検討を行い、血漿VEGF-A高値群の予後は低値群と比較し有意に予後不良であり(mOS 11.4m vs. 7.4m, HR 2.11 95%CI 1.09-4.07, P=0.027)、結果の再現性を確認した。更に102例の統合解析を行い、投与後早期の血漿VEGF-A高値が強力な予後不良因子であることを確認した(mOS 10.4m vs. 5.7m, HR 1.98 95%CI 1.25-3.14, P=0.004)。 本研究は主にGWASを用いたゲノム解析と、マウスモデルを用いた抗VEGF-A抗体および抗VEGFR2抗体併用療法の前臨床試験の2つのパートよりなる。前半のゲノム解析に関しては、現在、倫理委員会にて申請中である。後半の前臨床試験においては以下の結果が得られている。ヌードマウスに胃癌細胞株を接種し皮下腫瘤を形成し、これにvehicle、抗マウスVEGF-A抗体単剤、抗マウスVEGFR2抗体単剤および抗VEGF-A抗体/抗マウスVEGFR2抗体併用療法を行い腫瘍サイズを比較した。pilot studyおよびvalidation studyにおいて、それぞれ併用群は単剤群と比較し有意な腫瘍増殖抑制効果を示した。以上より、抗体製剤を用いたVEGF-A/VEGFR2経路の二重阻害療法は、単剤治療より有効な可能性が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
プロトコール作成の時間が限られ倫理委員会への申請が遅れたこと、更に生殖細胞系列解析を行う為、承認に時間がかかっている。一方、基礎研究は別プロトコールで動いており、基礎の先生方のご協力も得られ順調に経過している。
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Strategy for Future Research Activity |
特に推進方策の変更は予定していない。プロトコールが承認され次第、順次、症例登録を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
翌年度分と合わせ、おもにGWASのチップ購入費や関連試薬の購入に使用させて頂きます。
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Research Products
(1 results)