2018 Fiscal Year Research-status Report
圧流量関係に基づく冠動脈バイパス術グラフト波形解析機器の開発
Project/Area Number |
18K08742
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
畑田 充俊 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (70508027)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉増 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60316099) [Withdrawn]
金子 政弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40433346)
本田 賢太朗 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60508018)
西村 好晴 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70254539)
湯崎 充 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (80405448)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | グラフト評価 / 位相差解析 / グラフト圧流量関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は我々がこれまでに開発してきた、冠動脈バイパス術におけるグラフトと自己冠動脈の血流量および血圧の関係を解析するアプリケーションの正当性を動物実験を用いて評価するものである。 冠動脈バイパス手術におけるバイパスグラフトの血流量の測定にはTransit time flow meter :TTFが用いられてきた。TTFにてグラフト流量を測定することは可能だが、心周期によるグラフト流量の変化、内圧の変化などの位相差に関しては評価が不可能である。 実臨床においてはグラフトの長さや吻合部位によって、グラフト血流と自己冠動脈血流には位相差が発生しており、位相差の補正はグラフト血流評価において不可欠なものと思われる。 我々の開発したアプリケーションではグラフト血流および冠動脈内圧を位相差を考慮したうえで解析することが可能であり、過去のデータから実臨床に合致する結果が得られている。今回の実験はこれを実証するためにミニブタを用いた冠動脈バイパスモデルを作成し、血管内診断カテーテルを用いて血流量や圧変化、位相差について評価し、我々の開発したアプリケーションによる解析結果との整合性を評価することが目的である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度中にミニブタを用いた冠動脈バイパスモデルを作成し、実際の圧流量関係と開発したアプリケーションとの間の整合性について評価する予定であった。 ミニブタを用いた実験が可能な施設が限定されており、当初予定し、実験を計画していた施設での血管内診断用カテーテルの使用許可が下りず、他の施設への変更を余儀なくされた。 現在新たな施設での実験計画を作成中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度の4月に新たな実験施設での実験について協議する。 次年度中にはミニブタを用いた実験が可能と考えている
|
Causes of Carryover |
費用の大きなミニブタを用いた実験が施行できなかったため次年度使用額が生じた。 次年度はミニブタを用いた実験が可能と考えており、使用可能と思われる。 1日あたり2頭のミニブタを用いた実験で、施設利用費を含め120万円程度を予想している。
|
Research Products
(1 results)