2020 Fiscal Year Research-status Report
Prevention of postoperative atrial fibrillation after cardiac surgery by an innovative inflammatory drug elution system
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18K08745
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
石井 庸介 日本医科大学, 医学部, 教授 (10307895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 光紀 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30333123)
工藤 光洋 日本医科大学, 医学部, 講師 (20256978)
宮城 泰雄 日本医科大学, 医学部, 講師 (00350116)
中澤 靖元 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20456255)
新田 隆 日本医科大学, 大学院医学研究科, 研究生 (40256954)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 心房細動 / 術後 / 炎症 / 薬剤徐放 |
Outline of Annual Research Achievements |
今までの臨床研究・基礎研究によって,開心術後心房細動(POAF)の機序が,肺静脈起源の一般的な心房細動とは異なること,心房切開線による局所的な心房の炎症が心房興奮のバラツキを惹起し,POAFの出現に関与していたことが分かった.さらにステロイドの持続大量全身投与がPOAFを予防することが分かったものの,心房局所に対する抗炎症療法がPOAFの予防に有効かどうかはまだ分かっていないため,さらに以下を調べることとしている. A) 心房興奮伝播の評価:心房切開にて炎症を起こした心房筋に対して,局所の抗炎症療法が興奮伝導のバラツキを抑えることができるか,光学マッピングシステムを使用して調べる. B) 病理学的検討:局所抗炎症療法によって心房筋の炎症が抑制されるか調べる. C) 薬剤徐放化に適したバイオマテリアルの選定:種々のバイオマテリアルを使用して,心房局所に貼付する臨床応用を目指した抗炎症薬剤徐放化シートの作製を目指す. 心房細動に対する抗炎症剤として ステロイドや 好中球エラスターゼ・インヒビターであるシベレスタット・ナトリウム水和物を使用して抗炎症作用が得られることを研究してきた.現在,ステロイドとシベレスタット・ナトリウム水和物の濃度を変えながら,至適濃度の選定を行っている. さらに薬剤徐放化に対してシルクやスポンジ状のコラーゲン・シートなどの素材を使用して組織適合性,炎症反応,薬剤徐放化のスピードなど検証している.薬剤徐放化に関しては結合を,電気的,化学的結合などを試行錯誤しながら変更している次第である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
現在,上記の如く,多方面において研究を行っているが,最近の新型コロナ感染の蔓延に伴う,動物使用禁止,研究停止によって研究できないばかりか,間s年制御も管轄しているので,新型コロナ感染第2波,第3波の対策にて臨床における関わる時間が取られることで,研究に費やすことのできる時間が取れない状況である.このため,研究が遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の新型コロナウィルスの影響次第では,研究の進行が遅れる可能性はある.社会情勢を鑑みながら,研究を進めてゆきたい. さらに光学マッピングシステムを使用した研究を行ってゆく所存である.
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Causes of Carryover |
新型コロナの感染拡大により研究の進行が遅れています.今後,積極的に進めてゆく予定です.
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