2018 Fiscal Year Research-status Report
内胸動脈周囲組織がグラフト血管内皮機能に与える影響に関する研究
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18K08752
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
飯野 賢治 金沢大学, 附属病院, 講師 (60595453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹村 博文 金沢大学, 医学系, 教授 (20242521)
多久和 陽 金沢大学, 医学系, 教授 (60171592)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 冠動脈バイパス術 / 血管内皮 / 一酸化窒素 |
Outline of Annual Research Achievements |
内胸動脈(ITA)グラフトの血管攣縮に対するRho-kinase inhibitor(Fasudil)の抗攣縮効果に関する基礎的研究に関して臨床試験をしており、分子機序まで明にするために、本年度4月まで期間を延長した。この研究に関しては予定術式が内胸動脈(ITA)を使用する症例の中から選択し、採取したITAを用いてバイパスをした後,不要となり従来であれば廃棄していたITA切片を使用して、収縮実験終了時に使用したITAリングを凍結(アセトン+5%TCA+DTT+ドライアイス)保存しておき,Western Blot法によりp-MLCを定量化する.p-MLCを定量することにより血管の弛緩がFasudilの作用効果によって引き起こされていることを証明することを試みている。現在解析中である。 その間、内胸動脈周囲組織がグラフト血管内皮機能に与える影響に関する研究に関する臨床試験審査委員会に書類を作成し、提出中である。また、各学会に参加して、本研究に関連する発表を聴講し、情報を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
内胸動脈(ITA)グラフトの血管攣縮に対するRho-kinase inhibitor(Fasudil)の抗攣縮効果の基礎的研究に関して臨床試験を行っているが、期間を延長したため、冠動脈バイパス時に内胸動脈を使用した2つの臨床試験ができないことから、本研究が遅れているが、本年度よりITAを使用した臨床研究は本研究のみとなるため、順調に進行すると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
内胸動脈(ITA)グラフトの血管攣縮に対するRho-kinase inhibitor(Fasudil)の抗攣縮効果の基礎的研究に関して臨床試験を行っているが、期間を延長したため、冠動脈バイパス時に内胸動脈を使用した2つの臨床試験ができないことから、本研究が遅れているが、本年度よりITAを使用した臨床研究は本研究のみとなるため、順調に進行すると思われる。
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Causes of Carryover |
本研究の進行がおくれているために、次年度に使用額が生じた。
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