2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of prevention of severe heart failure by endoscopic cell transplantation
Project/Area Number |
18K08756
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森 大輔 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (90735185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷岡 秀樹 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10815509) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 重傷心不全予防 / 脂肪由来間葉系幹細胞 / 内視鏡的細胞移植術 |
Outline of Annual Research Achievements |
ブタ心筋梗塞モデルに対し、挿管・全身麻酔下に手術を行った。仰臥位、心窩部・剣状突起下を3-4cm縦切開し剣状突起を切除、用手的に胸壁・心臓前面を剥離した。GeisterレトラテクターおよびTAKASAGOケント鈎を用い胸骨を牽引し前縦隔にスペースを確保した。心窩部にGel PORT MINI(Applied Medical)を、また両側肋間に鉗子及びカメラ用ポートを留置した。まず内視鏡を心窩部から、鑷子と剪刀鉗子を両側挿入した。前縦隔スペースに入りビデオガイド下に心嚢底部・前面に到達。心嚢を切開して前壁を露出させた。ポートカバーを外し、バルーンスタビライザー、スプレーノズルを挿入、カメラ挿入は右肋間に移動した。標的部位とスプレー先端を確認しながら噴霧した。剣状突起下アプローチは十分に実施可能であった。左室前壁へのアプローチではバルーンスタビライザーが心臓の固定・術野展開に有効であった。 非細胞移植群をコントロールとし、心駆出率のエンドポイントとして効果を検討した。コントロール群と比較して、優位に新機能改善効果を認めた。 側壁・下壁へのアプローチおよびバイパス術との併用のためにはさらなるデバイス開発が必要と考えられた。しかしこの方法が確立すれば低侵襲に心臓表面に細胞を移植することができ、患者さんの負担が軽減される。また間葉系幹細胞は虚血性心筋症の増悪を予防することが期待できるため、将来的に心不全予防治療になると考えている。
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