2020 Fiscal Year Research-status Report
胸腺組織を活用する圧力印加組織工学による小児心臓弁の開発
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18K08767
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
内藤 祐次 東京医科大学, 医学部, 客員研究員 (60328466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 詩子 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70404994)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 圧力印加 / 間葉系幹細胞 / 平滑筋細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は平成31年度に遂行できなかった,課題2. 間葉系幹細胞に圧力印加による細胞刺激を行い弁組織パッチの作成,課題3. 弁組織パッチの組織学的、分子生物学的解析、および機械的特性の計測,課題4. 移植実験を行う予定であった.間葉系幹細胞の胸腺組織からの分離精製については,技術的な困難を伴うために,細胞源の変更を行い,これまで培養,組織染色,分子生物学的な検討に応用可能であったヒト臍帯動脈平滑筋細胞,およびラット平滑筋細胞を使用する方針とした. 課題2.については,ヒト臍帯動脈平滑筋細胞を用いて,細胞の積層,および圧力印加による細胞シートの作成に成功した.また,ラット平滑筋細胞を用いて細胞の積層を行い,細胞シートの作成に成功した.組織学的に平滑筋細胞周囲に,弁組織の機械的特性維持に重要な細胞外骨格(コラーゲン,エラスチン)の形成を認めた.課題3. については,ヒト臍帯動脈平滑筋細胞を用いて作成した細胞シートにおいて組織パッチを作成し,機械特性の計測に成功した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
細胞源の変更を行い,その準備が必要であったため.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は,昨年度に施行できなかった課題4. 移植実験を行う予定である.
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Causes of Carryover |
研究計画の変更が必要となり,研究の遂行が遅れているため.
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Research Products
(1 results)