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2020 Fiscal Year Research-status Report

起泡性物質の肺手術時における空気漏れ検出への適応に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 18K08781
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

大塩 恭彦  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (60731916)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords起泡性物質 / 肺手術
Outline of Annual Research Achievements

S社との共同研究として実験をすすめたソホロースリピッドについては、pHの調整によっても肺手術時の空気漏れ箇所を同定するに堪えうる十分な起泡性、残存性を得るには至らない可能性が高いと、実験結果からは判断される状況であった。
そこで新たな空気漏れ箇所の検出薬の開発を目的に、I社と共同研究を行うこととし、新たなコーティング試薬としてITES-SS01を開発した。
成分割合は粘調剤77%、分散制御剤20%、界面活性剤3%で、水に溶けやすく、薄黄色で粘性を有し、無臭、融点は18~20℃、沸点は290℃、比重は1.1~1.2、引火点は177℃、有害性についてはラット経口でLD50=27,200 mg/kg、経皮的には化粧品、外用医薬品に使用されており、安全性は高いと判断される。
ブタ摘出肺による肺からの空気漏れモデルを用いITES-SS01の塗布実験を行った。肺表面における塗布性、起泡性、残存性、除去性について良好〇、やや不良△、不良×として評価を行ったところ、1倍希釈では塗布性△、起泡性〇、残存性△、除去性〇、2倍希釈では塗布性〇、起泡性〇、残存性×、除去性〇、5倍希釈では塗布性〇、起泡性〇、残存性×、除去性〇という結果であった。空気漏れ部位に十分量のITES-SS‐01が存在する場合には、気泡の発生は良好であったが、希釈により重力の影響で気泡とともにITES-SS‐01が空気漏れ部位から流れ落ちやすいことが明らかとなった。
現在、粘性や界面活性効果についてさらなる改良を行っているところである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

前述の実験結果を基にITES-SS01の機能改良中であるが、現在の新型コロナウイルス感染症への診療面での対策、共同研究の一時中止等の影響により、実験を休止せざるを得ない状況が続いている。

Strategy for Future Research Activity

補助事業期間延長承認申請を認めて頂いた。新型コロナウイルス感染症に対する診療面での負荷の軽減、および共同研究の再開を目途に研究活動を再開させ、ITES-SS‐01機能改良とたいと考えている。ブタ摘出肺による肺からの空気漏れモデルよる実験、視認性向上実験、可能であれば実験動物による生体での評価を行いたいと思っている。

Causes of Carryover

現在の新型コロナウイルス感染症への診療面での対策、共同研究の一時中止等の影響により、実験を休止せざるを得ない状況が続いている。補助事業期間延長承認申請を認めて頂いたことで、今後、新型コロナウイルス感染症に対する診療面での負荷の軽減、および共同研究の再開を目途に研究活動を再開させ、ITES-SS‐01機能改良とたいと考えている。ブタ摘出肺による肺からの空気漏れモデルよる実験、視認性向上実験、可能であれば実験動物による生体での評価を行いたいと思っている。

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Published: 2021-12-27  

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