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2019 Fiscal Year Research-status Report

EGFR結合蛋白LRIG1に着目した、EGFR変異陽性肺癌に対する新規治療戦略

Research Project

Project/Area Number 18K08783
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

山本 寛斉  岡山大学, 大学病院, 助教 (40467733)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 冨田 秀太  岡山大学, 大学病院, 准教授 (10372111)
豊岡 伸一  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (30397880)
枝園 和彦  岡山大学, 大学病院, 客員研究員 (30708079) [Withdrawn]
宗 淳一  近畿大学, 大学病院, 准教授 (90559890)
諏澤 憲  岡山大学, 大学病院, 助教 (90839713)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords肺癌 / EGFR / LRIG1
Outline of Annual Research Achievements

LRIG1 という、EGFR に結合する膜貫通タンパク質に、EGFR の発現・リン酸化を抑制する効果があることが報告され、脳腫瘍の分野では野生型EGFR よりも変異型EGFR に対する抑制効果の方が強いと報告されている。しかし、最も変異型EGFRと関係が深い肺癌の分野ではLRIG1 の有用性に関する報告は無く、その役割も不明である。本研究はEGFR に結合し抑制性に働く膜貫通蛋白であるLRIG1 に着目し、EGFR 変異陽性肺癌における同蛋白の抗腫瘍効果を検討し、当該疾患に対する新規治療法の確立を目指すものである。令和元年度は、平成30年度に樹立したEGFR遺伝子変異を有するLRIG1安定発現肺癌細胞株およびEGFR遺伝子変異を有しないLRIG1安定発現肺癌細胞株に加えて、当科で樹立したEGFRチロシンキナーゼ阻害剤耐性肺癌細胞株を用いてLRIG1安定発現細胞株の作製を試みたが、現在までに細胞株の樹立には至っていない。また、LRIG1 の標的シグナル伝達経路・耐性因子の同定のためにバイオインフォマティクス解析を行っているが解析途中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成30年度はLRIG1がEGFR変異陽性肺癌細胞株においてEGFR発現を抑制し、細胞増殖を抑制することを、in vitro, in vivoで示すことが出来、得られた研究成果を学術雑誌に投稿し掲載された。令和元年度は申請者らが樹立しているEGFRチロシンキナーゼ阻害剤耐性肺癌細胞株を用いてLRIG1安定発現細胞株の作製を行っている。また、バイオインフォマティクス解析を用いたLRIG1 の標的シグナル伝達経路・耐性因子の検討も行っており、研究は順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

令和2年度は、令和元年度に引き続き、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤耐性肺癌細胞株を用いたLRIG1安定発現細胞株の作製と、バイオインフォマティクス解析を用いたLRIG1 の標的シグナル伝達経路・耐性因子の検討を継続する。

Causes of Carryover

物品購入において、一部当初の見込みよりも少額で購入出来たものがあったため、31,740円の余剰が生じたが、新たに物品を購入出来る金額ではなかったために年度内の使用は不可能であった。次年度に繰り越して物品購入に充当する。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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