2021 Fiscal Year Research-status Report
コンピューターアシストを利用した、肺癌リンパ節転移の新たな画像評価法の開発
Project/Area Number |
18K08793
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
星野 実加 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00464511)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 弘行 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (30322340)
塩 豊 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (90433151)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 画像評価 / コンピューターアシスト / イメージプロセッシング |
Outline of Annual Research Achievements |
コンピューターアシストによる新しい医療画像の評価方法は人間の知覚では認識できない特徴をとらえ、さらには主観的な分析に影響されない方法として腫瘍分野における有用性が評価されつつある。一方で肺癌におけるリンパ節転移の正確な診断は治療法に直結する重要な課題であるが未だに短径が1cm以上のリンパ節腫大を転移陽性とする診断基準が用いられている。 本研究の目的はコンピューターアシストによるイメージプロセッシング技術を応用し、原発性肺癌におけるリンパ節転移の評価方法を飛躍的に向上させることである。コンピューターアシストによる診断能の高い非侵襲的なリンパ節転移の画像評価方法が確立すれば、肺癌患者における適切な治療選択の助けとなる。また、侵襲的検査を回避することができ、患者の合併症のリスク低減につながる。 平成30年度・令和元年度の2か年度において、肺門及び葉間リンパ節、さらには肺所属リンパ節全てに対する画像評価方法を確立するべく、画像解析を進め、148例の手術施行症例のデータを固定化した。これに基づき、令和3年度も分析、論文作成を進めたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、海外在住の共同研究者との連絡調整が思うようにいかず、プロスペクティブな解析が行えない状況が続いている。また、この研究期間中に肺癌治療にも大きな変化が生じ、手術前後にも免疫療法を行う時代となってきた。 このような事情からプロスペクティブな解析は困難と判断し、これまでに本研究で収集した画像データを用いて腫瘍局所および患者体内の免疫状態を体外診断することを目指した追加解析を行い、研究内容を現在の医療アンメットニーズに即した形でアップデートするとともに、研究期間をさらに1年延長して論文化を進めることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成30年度・令和元年度の2か年度において、肺門及び葉間リンパ節、さらには肺所属リンパ節全てに対する画像評価方法を確立するべく、画像解析を進め、148例の手術施行症例のデータを固定化した。これに基づき、令和3年度も分析、論文作成を進めたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、海外在住の共同研究者との連絡調整が思うようにいかず、プロスペクティブな解析が行えない状況が続いている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染拡大から海外の研究者とのプロスペクティブな解析は困難と判断し、これまでに本研究で収集した画像データを用いて腫瘍局所および患者体内の免疫状態を体外診断することを目指した追加解析を行い、研究内容を現在の医療アンメットニーズに即した形でアップデートするとともに、研究期間をさらに1年延長して論文化を進めることとした。
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Causes of Carryover |
毎年、海外在住の共同研究者と直接的な研究打ち合わせを海外で行う予定としていたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、海外の研究者とのプロスペクティブな解析が出来なかった。今後この状況が改善する見通しも不透明であり、またこの研究期間中に肺癌治療にも大きな変化が生じ、手術前後にも免疫療法を行う時代となってきた。このような事情からプロスペクティブな解析は困難と判断し、これまでに本研究で収集した画像データを用いて腫瘍局所および患者体内の免疫状態を体外診断することを目指した追加解析を行い、研究内容を現在の医療アンメットニーズに即した形でアップデートするとともに、研究期間をさらに1年延長して論文化を進めることとした。次年度使用額は、このための追加解析および論文投稿、掲載料に充てる。
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