2019 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌手術症例における hybrid E/Mの臨床病理学的探索
Project/Area Number |
18K08795
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
安川 元章 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30749015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 登紀子 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00619538)
川口 剛史 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (40326335)
河合 紀和 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (40458013) [Withdrawn]
澤端 章好 奈良県立医科大学, 医学部, 病院教授 (50403184)
谷口 繁樹 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90183467)
大林 千穂 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90223940)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 肺癌 / 予後因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
肺癌完全切除後の転移・再発は体内に残存する遺残遊離癌細胞から生じ、末梢血循環癌細胞(Circulating Tumor Cell: CTC)はそのサロゲートと考えられている。近年、CTCのなかでもcluster CTCが転移・再発予測因子と考えられ、それらは上皮・間葉の両方の成分を備え、anti-anoikis、tumorgenesis、migration、adhesionのポテンシャルの高いhybrid epithelial-mesenchymal transition (EMT)/ mesenchymal-epithelial transition (MET) (hybrid E/M)の状態であることが示唆される。本研究は肺癌手術症例におけるhybrid E/Mの探索を目的としている。 本研究の方法は、①まず過去の肺癌切除症例の腫瘍の病理組織を用いてhybrid E/Mと予後との関連を検討し、①で予後との相関関係が認められれば、引き続いて、②臨床的に前向き介入試験を行うこととしている。 現時点では①の研究段階である。少数のサンプルで網羅的に病理組織の染色を行い、探索因子であるhybrid E/Mをより反映する試薬を選定した。平成31年度はhybrid E/Mを反映する試薬の同定ならびにその解析、検討に研究時間を要した。今後、同定した試薬を用いて、サンプルサイズを増加し検討を行なう方針である。現時点では、hybrid E/Mと予後に関連した因子が同定されるものと考えられる状況である。 並行して、肺癌手術症例の予後因子の検討をhybrid E/Mの他にも、多角的に行い、今後の多変量解析ためのデータ集積および解析を行い、その成果の研究発表を行った。
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Research Products
(10 results)