2021 Fiscal Year Annual Research Report
Relation of HLA types and adverse effects of the immune check inhibitor in lung cancer patients
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18K08806
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
平良 彰浩 産業医科大学, 医学部, 助教 (00813263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市来 嘉伸 産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (80419837)
米田 和恵 産業医科大学, 医学部, 講師 (80724806) [Withdrawn]
田中 文啓 産業医科大学, 医学部, 教授 (10283673)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | HLA / 免疫チェックポイント阻害薬 / irAE / 免疫療法 / 肺癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
HLA class I及びclass II分子のタイプにより、それぞれに親和性の高い自己抗原が存在し、その自己抗原が提示されることで自己免疫応答が惹起されると考えれている. すなわち、HLA クラスI及びclass II分子のタイプは免疫応答に重要な役割を果たしており、免疫チェックポイント阻害剤の副作用の種類と程度を予測する因子になり得ると仮説を立て、検証を行った。 免疫チェックポイント阻害剤を投与した肺癌症例の末梢血リンパ球より、HLA class I及びclass II分子のタイプを次世代シークエンサーを用いて解析した。 2018年から2021年までで30例の集積を行った。臨床因子とHLA class I及びclass IIタイプに関連があるかを調べた。また、本研究の一番の目的である有害事象を認めた症例においては、有害事象ごとに有意に多いHLA class I及びclass IIタイプがあるかの検討を行った。 30症例の内訳は非小細胞肺癌 29例、小細胞肺癌 1例。術後再発は7例、cStageはIV期 16例、ⅢA期 1例、ⅢB期 3例、ⅢC期3例であった。有害事象は11例において認めた。有害事象の内訳は間質性肺疾患4例、副腎不全 4例、甲状腺機能低下症2例、腸炎 1例、肝機能障害1例でった(重複あり)。有害事象との関連であるが、HLA A26を5例において、他のHLA Aタイプよりも有意差をもって免疫関連有害有害事象の発生が多かった。また副腎不全もHLA A26において多く認めた(p=)。HLA A26をもつことで、免疫チェックポイント阻害薬による有害事象が起こりやすい可能性が示唆された。現在これらの成果を論文にまとめており、近日中に国際的なジャーナルに投稿予定である。
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