2018 Fiscal Year Research-status Report
Splice-variant specific knock-down of Neuregline 1 as a treatment for chemotherapy-induced peripheral neuropathy
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18K08816
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松岡 義和 岡山大学, 大学病院, 助教 (20509434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
賀来 隆治 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (50444659)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 化学療法誘発性末梢神経障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、抗癌剤による末梢神経障害(化学療法誘発性末梢神経障害、Chemotherapy-induced peripheral neuropathy, CIPN)の病態の解明を目的とする。 Neuregulin1は神経再生・分化に重要な糖タンパクであり、先行研究により神経障害性痛発症への関与が示されている。本研究ではCIPNモデルを作成し、Neuregulin1の変化を測定し、その中でCIPNに特異的なNeuregulin1スプライスバリアントの変化につき検討し、スプライスバリアント特異的ノックダウンによるCIPNの予防または治療の開発をめざす。 初年度はCIPNモデル動物作成、定量PCRを行った。5週齢雄性SDラットにパクリタキセル0.1または0.2mg/kgを腹腔内注射し、行動評価としてvon Freyフィラメントによる機械的疼痛域値(50%PWT)測定を、モデル作成前および作成後3、5、7、8、10、14日目に測定した。その結果疼痛域値の低下が認められ、CIPNが誘発されたことを確認できた。そこでモデル作成14日目にDRGを摘出し、各スプライスバリアント特異的プライマーによりmRNA発現を定量PCR法で測定した。0.1mg/kg投与によりNeuregulin1スプライスバリアントType1-3の内Type3が増加する傾向にあったが、個体差が大きく統計的に有意なレベルの増加ではなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
モデル動物作成、mRNA測定は問題なく行える。ただ動物モデルであり、またCIPNはヒトでもだが、個体差が大きくmRNAのばらつきが大きいためNを増やして測定を継続する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
CIPNは個体差が大きくmRNAのばらつきが大きいため統計的に有意な変化が得られなかった。Nを増やして測定を継続予定である。それと平行して今年度の計画であったInVItro実験も開始する。
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Causes of Carryover |
既存の試薬を使用することが出来たため差額が生じたが、前述のとおり次年度でも前年度実験のNを増やして行うため、差額を使用する予定である。
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