2020 Fiscal Year Research-status Report
CBB法を用いたイオンチャネルに対する麻酔薬の作用機序の解明
Project/Area Number |
18K08850
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
松木 悠佳 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (10464083)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | CBB |
Outline of Annual Research Achievements |
セボフルランは揮発性であるため、吹きかけのピペットから揮発するのを防ぐため、ピペットに充満させたセボフルラン入ヘキサデカンの上をnanopure水で覆う工夫をし、揮発してしまうことを防いだ。セボフルランの濃度は0.3mM, 0.4mM, 0.5mM, 1mM, 2mMと変えていった。セボフルランの濃度が高いと、脂質二重膜が割れることが多かったが、KcsA_E71Aチャネルに対しては、濃度依存的にチャネルを閉じさせる傾向にあった。これは、セブフルランのKcsAチャネルへの直接作用であるか、脂質を介する間接作用なのかは不明である。そのため、現在この作用を区別するため、膜厚や膜の張力測定を行っている。あらかじめ濃度調節したセボフルラン(0.3mM, 0.4mM, 0.5mM, 1mM, 2mM)が入ったヘキサデカンの中で、CBB法により脂質二重膜を作成する。その状態で、膜厚や膜の張力を測定している。しかし、この方法では、時間が経つことでセボフルランが蒸発している可能性があり、濃度を一定に保てていないという問題点が生じている。濃度を一定に保ったまま、膜厚や膜の張力測定を行うことができる方法を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
セボフルランの濃度を一定に保ったまま、膜厚や膜の張力測定を行う方法を模索中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、「イオンチャネルに対する麻酔薬の作用点の検討」について取り組みたい。セボフルランの濃度を一定に供給できるシステムを探し、膜への張力や膜の厚さの変化を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ感染拡大の影響で、他の研究者との意見交換をする機会が減り、また実験助手の自宅待機の頻度が増えたため、実験を行う日数が減ったため、次年度使用が生じた。
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