2022 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the effect of anesthetics on ion channels using the CBB method
Project/Area Number |
18K08850
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
松木 悠佳 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (10464083)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | イオンチャネル |
Outline of Annual Research Achievements |
・イオンチャネル一分子機能計測方法の確立 液滴接触二重膜法(CBB法)では、ヘキサデカン内に脂質(アゾレクチン2mg/ml)とチャネルを混合した200mM KCL電解質溶液(一方の水滴はpH7.5,反対の水滴はpH4.0)をピペットから吹き出し、モノレイヤーを作成し、二つのバブルを貼り合わせることで脂質二重膜を作成する。KcsAチャネルは酸性で開口するため、バブルの液を酸性と中性で貼り合わせれば開口するチャネルの向きを一方向にそろえることが可能となる。その状態でチャネル電流記録を行った。イオンチャネル(KcsAカリウムチャネル)1分子機能計測方法を確立した。KcsAカリウムチャネルの電流記録を解析した。 ・麻酔薬の濃度依存性効果の評価 CBB法を用いて、KcsAチャネルの電流記録を行いつつ、そこにセボフルランを投与し、チャネルへの影響を検討した。セボフルランは揮発性であるため、吹きかけのピペットから揮発するのを防ぐため、ピペットに充満させたセボフルラン入ヘキサデカンの上をnanopure水で覆う工夫をし、揮発してしまうことを防いだ。セボフルランの濃度は0.3mM, 0.4mM, 0.5mM, 1mM, 2mMと変えていった。セボフルランの濃度が高いと、脂質二重膜が割れることが多かったが、KcsA_E71Aチャネルに対しては、濃度依存的にチャネルを閉じさせる傾向にあった。
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