2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study on the impact of anesthetic agents on cardiac function and cardiac conduction system in the heart failure model
Project/Area Number |
18K08861
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
西川 精宣 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 名誉教授 (20145791)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 心不全 / ラット / 心室心電図マッピング / 全身麻酔薬 / プロポフォール / デクスメデトミジン |
Outline of Annual Research Achievements |
Dahl 食塩感受性ラットならびに非感受性ラットに高食塩食を5週齢から与え、食塩感受性ラットで高血圧による心不全を発症する11 週齢以降に実験を行なった。デスフルラン麻酔下に気管切開、人工呼吸し、横隔膜下横切開およびその左右端から頭側に切り上げたflapを剣状突起を把持し翻転して心臓を露出した。ヘパリン400U腹腔内投与後に上行大動脈の距離を十分残して心臓を摘出し直ちにランゲンドルフ装置に装着し95%酸素、 5%二酸化炭素でbubblingしたKrebs- Henseleit液で等圧灌流した。心尖部にアーム状の電極を接触させて軽く心臓を傾けながら灌流ノズルとの間で対照心電図を記録した。右室に双極ペーシング電極、左室内にラテックスバルーンを挿入し、micro manipulatorに装着した32極 マッピング電極を循環抑制が生じず良好な心電図が導出される接触が得られるように調節して左室前壁中隔表面に接触させ、500 beats/minのrapid pacing前後のアクティベ-ションタイム(AT)、リカバリータイム(RT)、アクティベーションリカバリーインターバル(ARI),ならびに左室圧、dP/dTを測定しAT等時図、 AT等電位図、RT等時図、ならびにARIマップを作成した。またペーシング終了後の自発心拍出現時間、心拍数の回復過程も観察した。デスフルラン6%、9%、プロポフォール1, 3, 10 μg/ml、デクスメデトミジン1, 3 10 ng/mlgを含有するKrebs- Henseleit液で還流したときの数値を比較検討した。AT, RT, ARI には食塩感受性の有無で有意差 を認めなかったが、プロポフォール、デクスメデトミジンでは用量の増加とともに自発心拍出現時間やdP/dTの回復が遅延する傾向がみられた。
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Research Products
(2 results)