2019 Fiscal Year Research-status Report
Development and aplication of the trauma operation skill study seminar with frozen pig organs
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18K08901
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
本間 宙 東京医科大学, 医学部, 兼任准教授 (60307353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
織田 順 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (60459500)
石井 友理 東京医科大学, 医学部, 助教 (20649660)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 冷凍保存ブタ臓器 / 外傷手術手技 / アンケート / 自己習熟度評価 / 外科研修経験 / 研修による効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度(2019年度)は、本研究計画に基づいて、3回(2019年12月4日、2020年1月15日、2020年2月12日)の研修(研究会)を行った。この3回の研修で得られたアンケートデータを基に、手技別に見た自己習熟度評価を、外科研修経験の有無との関連も含めて検討した。 1) 方法:死亡ブタから摘出した医学研究用臓器(心・肺・肝・脾・腎・小腸・膀胱・外頚動脈)を、生理食塩水で灌流後に-20℃で急速冷凍保存。当日に自然解凍し、人為的に作った損傷を縫合あるいは吻合修復する実習を半日の日程で研修した。参加者には研究会の前後でアンケート(手技に対する10段階の自己習熟度 評価)を行い、変化を検討した。 2)結果:卒後1から19年の計25名の医師(うち外科研修経験者2名)が参加した。全11手技に対する自己評価は、受講後に有意な上昇を認めており、現在その詳細分析・解析を行っている。 以上の検討結果については、「冷凍保存ブタ臓器による外傷手術手技研究会:手技別に見た習熟度評価の検討(第3報)」の演題で、2020年11月18日から20日の日程で開催される第48回日本救急医学会総会・学術集会に演題を応募し、研究発表する予定である。
また、平成30年度(2018年度)のデータ分析による検討結果については、「冷凍保存ブタ臓器による外傷手術手技研究会:手技別に見た習熟度評価の検討(第2報)」の演題で、2019年10月4日に開催された第48回日本救急医学会総会・学術集会において、分担研究者である石井友理の演者にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年間3回の開催を予定した「冷凍保存ブタ臓器による外傷手術手技研究会」は、予定通り3回開催でき、学外医師受講生を含めた参加者からの自己習熟度評価を基としたアンケートデータも予定通り得られている。 また、研究の目的の一つである、更なる臓器出血モデルについても、昨年度から導入した輸液ポンプを用いた新規モデルが上手く稼働できることが確認できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度も、年間3回の研究会開催を継続し、更なるアンケートデータの収集に努める。このアンケートデータは年度毎に分析・検討し、速報 (続報)として学会報告する。そして、3年間の全データを踏まえての分析・検討結果は、学術誌への論文投稿という形で公表し、本研究が外傷手術教育に有用 である事を証明し、国民に還元する。
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Causes of Carryover |
令和元年度(2019年度)の外部招聘講師3人(愛媛大学医学部救急医学講座 佐藤格夫 主任教授、北海道大学医学部消化器外科Ⅱ 村上壮一 教育助教、関西ろうさい病院救急部 高松純平 部長)に対しての旅費・宿泊費が、宿泊費他の辞退等で見込み額より少なくなったために、未使用額が生じた。 次年度は、新たな外部講師を招聘する等して、本未使用額を有効に使用する計画である。
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