2020 Fiscal Year Research-status Report
Development and aplication of the trauma operation skill study seminar with frozen pig organs
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18K08901
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
本間 宙 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (60307353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
織田 順 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (60459500)
石井 友理 東京医科大学, 医学部, 助教 (20649660)
藤川 翼 東京医科大学, 医学部, 助教 (70796094)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 冷凍保存ブタ臓器 / 外傷手術手技 / アンケート / 自己習熟度評価 / 外科研修経験 / 研修による効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、本研究計画では3回の研修(研究会)を行う予定であった。しかし、COVID-19の国内流行により研修開催を行う事が困難となり、1回(2020年10月4日)開催するのに留まった。この1回の研修で得られたアンケートデータを基に、手技別に見た自己習熟度評価を、外科研修経験の有無との関連も含めて検討した。 1) 方法:死亡ブタから摘出した医学研究用臓器(心・肺・肝・脾・腎・小腸・膀胱・外頚動脈)を、生理食塩水で灌流後に-20℃で急速冷凍保存。当日に自然解凍し、人為的に作った損傷を縫合あるいは吻合修復する実習を半日の日程で研修した。参加者には研究会の前後でアンケート(手技に対する10段階の自己習熟度評価)を行い、変化を検討した。 2)結果:卒後1から5年の計10名の医師(うち外科研修経験者0名)が参加した。全11手技に対する自己評価は、受講後に有意な上昇を認めており、現在その詳細分析・解析を行っている。 上記10名を含めた過去7回の研修受講生計59名に行った半年後の自己習熟度評価アンケート結果も集まっており、これらの分析・解析を踏まえた検討結果については、「冷凍保存ブタ臓器による外傷手術手技研究会:半年後の手術手技維持に関する研究 (仮題)」の演題で、2021年11月21日から23日の日程で開催される第49回日本救急医学会総会・学術集会に演題を応募し、研究発表する予定である。
また、2019年度のデータ分析による検討結果については、「冷凍保存ブタ臓器による外傷手術手技研究会:手技別に見た習熟度評価の検討(第3報)」の演題で、2020年11月18日に開催された第48回日本救急医学会総会・学術集会において、分担研究者である藤川翼の演者にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年間3回の開催を予定した「冷凍保存ブタ臓器による外傷手術手技研究会」は、COVID-19の国内流行により研修開催を行う事が困難となり、1回開催するのに留まった。残り2回の研修開催に関しては、研究期間を2021年度まで延長させていただき、遂行する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、年間2回の研究会開催を継続し、更なるアンケートデータの収集に努める。このアンケートデータは年度毎に分析・検討し、速報 (続報)として学会報告する。そして、これまでの全データを踏まえての分析・検討結果は、学術誌への論文投稿という形で公表し、本研究が外傷手術教育に有用である事を証明し、国民に還元する。
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Causes of Carryover |
年間3回の開催を予定した「冷凍保存ブタ臓器による外傷手術手技研究会」は、COVID-19の国内流行により研修開催を行う事が困難となり、1回開催するのに留まった。残り2回の研修開催に関しては、研究期間を2021年度まで延長させていただき、遂行する予定である。また、2021年度を最終年度として、これまで得たデータをまとめて分析・解析し、学術成果として発表する予定であるが、そのための各種経費として助成金を使用する予定である。
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