2018 Fiscal Year Research-status Report
The Effect of US Styled Treatment Bundles in the ICU Implemented through Multidisciplinary Rounds
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18K08911
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
重光 秀信 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50265782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 健二 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (20723795)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 集中治療医学 / 多職種連携 / 質改善 / 医療安全 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画は「世界標準の治療の提供」と「日本発のデータを世界に向けて発信」する事を目標として、多職種回診を基盤とした、ケアバンドルなどの医療システム導入による効果測定を目標としている。今年度はデータ発信に向けた体制構築を一つの主眼とした。具体的には日本集中治療学会が主導するデータベース事業であるJIPADの入力体制を確立し、ICUのベンチマークを可能とした。このデータベースから得られる内容を基に今年度に数多くの発表を国内外で行った。 チェックリストと各種プロトコールに関しての作成・運用開始も本年度に多く行い、人工呼吸器装着時のチェックリスト・抜管チェックリスト・搬送チェックリスト・中心静脈穿刺時チェックリストなどを逐次的にICU内に導入し、その一部はICUから病院全体に広まり、マキシマルバリアプレコーションの定着に貢献した。特にせん妄防止の取組に関しては(株)ヤマハの共同研究を背景として、多くの取り組みを行い、選択された患者群におけるせん妄発生率を大きく低下させることに成功した。 新しい取り組みに対する定期的なレビューと見直しは、歴史的に日本が不得意としていた側面であると思われる。我々は取り組みの一部が意図された形でしっかり実行されているかを評価するに当たって、auditスタイルを導入した。定期的に多職種で集まり、ランダムに抽出された症例を対象に各種取組が正しく行われているかを検証し、更なる発展に向けたコメントをまとめたレポートを作成するというauditは欧米諸国においては質改善の重要なステップとして定着しているが、今年度このauditを場合によっては事務職員も招いて行い、 数々の貴重な意見を得ることが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多くの新しい取組を施行し、その内容の一部は成果の発表に結びつけることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
バンドルのさらなる導入に向けて多職種チームによる会合を効果的に行うための話し合いが既に開始されている。
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Causes of Carryover |
物品に関しては以前に運営費で購入した機器を今年度は使用した。その他のデータ入力者に関しても他の研究人の合算で雇用したために今年度には剰余金が発生した。
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Research Products
(9 results)