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2023 Fiscal Year Annual Research Report

リコンビナントトロンボモジュリンの血管内皮グリコカリックス増生効果の検討

Research Project

Project/Area Number 18K08914
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

鈴木 浩大  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授 (80724583)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡田 英志  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30402176)
長屋 聡一郎  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (60444311)
土井 智章  富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (00444307)
Project Period (FY) 2022-01-04 – 2024-03-31
Keywords血管内皮グリコカリックス / 血管内皮障害 / リコンビナントトロンボモジュリン
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題の申請時の目的は、この血管内皮グリコカリックス保護作用がrTMの抗炎症作用による間接的な作用なのか、直接的に血管内皮グリコカリックスに作用するのかを明らかとすることであった。
我々は敗血症性血管炎時に臓器の中で肺が最も透過性が亢進し、次いで心臓が亢進していることを報告している(Ando, et al. Sci Rep. 2018)。最初に肺血管、次いで心血管のグリコカリックスの傷害について解析を行った。LPSを腹腔内投与した血管炎モデルマウスに対して、未治療群とrTM 30mg/kgを腹腔内投与した治療群を比較すると、肺血管、心血管いずれのグリコカリックスも糖タンパクに結合するレクチンによる免疫染色、電子顕微鏡による超微形態の観察でrTM治療群による保護効果が明らかであった。
さらに増生効果についても検討するため、生理食塩水のみ、rTMをそれぞれ投与した血管炎モデルマウスの肺、心臓からRNAを抽出し、マイクロアレイ解析を施行した。肺組織では構成成分のへパラン硫酸合成に必要なHS6ST1と肺微小血管に発現する血管内皮グリコカリックスの構成成分であるESM1遺伝子が治療群で有意に発現が増加していた。このことからrTMの保護作用は、抗炎症効果だけでなく、直接的な増生効果も認めることが明らかとなった。心臓では硫黄化合物異化過程遺伝子セットでrhTM投与によりeGCのコア蛋白の一つであるグリピカン-1が促進されていた。
最終年度は、心臓、肺微小血管の評価と同様、肝臓、腎臓での血管内皮について評価を行い、rTM治療群では明らかにグリコカリックス傷害が抑制されていたことを確認した。

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Published: 2024-12-25  

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